今一つ消化不良だったので、
原作を読もうかと思ったのだが、
まだ Kindle 版が出ていない。
しかたがないので「対岸の彼女」
を買って読んでみた。
角田さんの作品は初めてだが、
すらすらと読めた。
*** 以下、ネタバレ注意 ***
テーマは「コミュニケーションの難しさ」、
なのだと思う。
空気を読みながら
差し障りのない関係を続けるのではなく、
本気で誰かとつきあおうとすると難しい。
まず踏み出すことが難しい、
というか、勇気がいる。
たとえうまく踏み出せても、
裏切られることもあるし、
傷つけられることもあるし、
傷つけてしまうこともある。
それでも、閉じこもるのではなく、
扉を開いて誰かに出会いにゆこう、
扉を開いて誰かを受け入れよう。
わたしたちはそれを望んでいるのだし、
それができる種族なのだし、
そのために、それができるように強くなるために、
歳をとって成長するのだ、
というようなことを、二つの時間軸を使って、
小説の形でとても上手に書いている。
追記:
直木賞をとって、映画にもなっているのだ。
時間のあるときに DVD を借りてみようかなぁ。
さらに追記:
正確には WOWWOW のドラマらしいが、
DVD は出ているようだ。
なかなか評判は良さそう。
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