”知財コミュニケーション研究所 知財コミュニケーター”® 知財活用コンサルタント・セミナー講師:新井信昭のブログ 

「社長! その特許出願ちょっと待った!」。「見せない 出さない 話さない」と「身の丈に合った知財戦略」で企業を元気に!

もう知財は抱え込まない 内藤晴夫氏

2012-06-26 05:29:54 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

昨日発売された日経ビジネス(2012.06.25)。

エーザイ社長の内藤晴夫氏の談。

詳細はこちらです

「ビジネスにCSR(企業の社会的責任)は存在しない、と私は思います。最終的に収益に結び付くということでけじめがつかないと、株主の納得は得られません。」。

私もその通りだと思います。「本音」を発言する方のほうが信用できます。

といいつつ、開発途上国にいる熱帯病の患者に、「価格ゼロ」の薬を提供する、とのこと。

コスト負担は2013年から2020年の7年間で35億円。

提供する薬には「エーザイ」のロゴマークが入っていて、薬で回復した患者が中間所得層の一要素となり、エーザイの薬を買ってくれるようになる、それを期待しているわけです。

一方、特許やデータなどの知財も、同様に提供していく方針。

私見ですが、究極の宣伝費というところでしょうか。

薬と知財の提供を受けた「エーザイ」のロゴには揺るぎない信用が化体し、これに将来の需要がついてくる。

内藤社長は、知財の「提供」と述べていますが、これも、知財の「活用」の一態様というべきでしょう。

今日もお読みいただき有難うございました。

最新の画像もっと見る