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RIM Playbook プレイブック レビュー

2011-04-15 00:47:11 | レビュー

先日、RIMのプレイブックは画面サイズの違いからニッシェを見つけるかもしれないと書いたが、どうやらそうではないらしい。
4月19日に発売になると言うことで全容が明らかになった。

結論から言おう。
これは売り物にならない。
すでに失敗作で買う人はほとんどいないのではないだろうか。

まず、最大の欠点から。
基本とも言えるメールやアドレス帳、カレンダーなどの機能が付いていない。
夏までにはソフトウェアのアップデートにてこれらの機能を追加するとRIMは言う。
要するにまだ未完成なのだ。
この段階で発売に踏み切るとは消費者を軽んじていると言われても仕方ない。

今はブラックベリーを持っていればブリッジ機能でメールできると言うが、これはアップルのエアプレイに他ならない。
電話の中にあるデータをタブレットで表示しているだけだ。
換言すると、ブラックベリーを片時も離さないという人以外にはこのタブレットは無用の長物になってしまうと言うわけだ。

もう一つの弱点である、ソフトウェアの貧弱さについて。
最近ソフトウェア開発者に対して、「アプリを投稿すれば無料でプレイブックを進呈する」というキャンペーンを張って少しでもソフトの品揃えを充実させようとした努力は買うが、総数3000でその上、アプリが玉石混淆ではまだ寂しい。
夏以降には、エミュレーターを提供してアンドロイド用のアプリを使えるようにすると発表したが、どうやら携帯電話用のアプリだけのようだ。
タブレット用(Honeycomb 用)は使えない。

ハードウェア的には電池に問題を感じる。
見やすい明るさで動画を再生すると電池が5時間持たない。
iPad 2 の半分にも満たない。

長所は二つ。
ウェブブラウザーとユーザーインターフェースだ。

しかし、プレイブックが上記のような致命的欠陥を持ったまま発売されたところをみると、RIMは相当追い詰められているとみた。
一刻も早く市場に参入したいばかりに、まだフレームワークすら完成していないアルファ版以前の製品を投入している。
これでは売れない。

このままでは夏まで持たないかもしれない。
そうなればRIMが約束をした夏までの基本機能の追加やアンドロイドのエミュレーターが配布に至ら無い可能性まである。
それでは今プレイブックを買った人が馬鹿を見る。
iPad 以外のタブレットを入手したい人はプレイブックを買うのを控えて、ズームを待つ方が賢明だ。