通訳案内士の気ままな生活

現役通訳ガイドのブログです。プライベートから気になる収入などの話まで!?包み隠さずお話します!

ガイドと副業

2010-02-24 19:05:31 | 通訳案内士情報
今日はガイドと副業について考えてみます。

ガイドは季節労働者で、世界の経済状況、為替に深く影響される不安定な仕事であるので
長くガイドを続けていくには
副業を上手くして生活を安定させる必要があります。
しかし、なかなかガイドの空き時間に
都合よくできる仕事は少ないのです。

メインの仕事を持ちつつ、
ガイドを副業にと思う方も多いでしょうが
なかなかそう簡単には行きません。
エージェントが求めるのは仕事の依頼しやすいガイドです。
他の仕事をしながら週1~2日だけしか稼動できないガイドには
なかなか仕事はまわって来ません。
そしてガイドの評価は稼働日数に比例しますので
この方法だと年に数日ほどしか経験が積めませんので
なかなか評価されません。

ということでガイドはメインである方がいいのですが、
時に1~2週間もの長期間ツアーに出るガイドにとって
”固定”の仕事というのは副業としては適しません。
ガイドと同じく、発生ベースで委託が入るような
職業が適していると言えます。
多いのは、通訳、翻訳、斡旋(ガイド以外のエスコートなど)などではないでしょうか。
以前の職場からの依頼で不定期にお仕事をするという人もいます。

あとは2週間ぐらい毎にシフトを組むような仕事、
交代要員が探しやすい仕事であれば副業として適していますが
この場合は、アルバイト並みの時給の仕事がほとんどです

閑散期は思い切ってガイドは休業して
充電期間に充てるなり、
短期の派遣などをするのも手でしょう。
この場合、年末年始によく発生する仕事
例えば確定申告のお手伝いとかの知識があれば
有利でしょうね。

ガイドに女性が圧倒的に多いのは
ご主人の安定収入があり
このガイドの不安定さも乗り切れる方が多いということでしょう

数年耐えて仕事の依頼が安定してくれば、
繁忙期に大きく稼いで、閑散期にはのんびりと休むという生活も可能になりますが
こうなるまでに耐え切れずに辞めてしまう方が多い
というのが現状です。

逆にここを上手く乗り切れば
ガイドとして生活していけるということになります。
ということで数ある成功の秘訣の一つは”副業”と言えるでしょう

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新人ガイド行動指針その⑥

2010-02-24 00:06:24 | 通訳案内士情報
さて今回は
通訳案内士と旅程管理主任者資格についてです。

最近の傾向としては、両方の資格を持っていることを求めるエージェントさんも居ます。
ですがこの2つの資格は相容れない制度なのでそう簡単には行きません。

というのも通訳案内士はフリーランスが基本であるのに対し、
旅程管理主任者は旅行会社や添乗会社に所属しているのが前提であるからです。
旅程管理主任者資格は旅行会社の主催旅行に添乗するのに必要な資格で、
個人が取得するというよりは
個人は研修を終了し、
所属する旅行会社が主任証を発行する
というものなのです。
なので通訳案内士と旅程管理者はとてもグレーな関係なのです。

以前は通訳案内士に対し、旅程管理者資格は求められませんでしたが、
インバウンドが多様化し、インバウンド業界にあまり馴染みのないお客様(旅行会社)
が増えたことで、旅程資格のあるガイドを求めるようになって来たのと、
世の中のコンプライアンス重視の流れの中で
ガイドにも旅程管理主任者を持たせようと考えるエージェントさんが増えたことが原因かと思います。

ですが、たとえばA社、B社、C社と契約をして仕事をしていたとします。
A社が旅程管理主任者を取得して欲しいといったのでA社で登録をしました。
でも、この主任者証はB社、C社で仕事をするときには有効ではありません。
なので相容れない制度なのです。

旅行会社や、派遣会社の捕らえ方もマチマチです。
ガイドに旅程管理資格は求めない会社、
他社登録でもいいから知識として旅程管理資格を求める会社、
自社での旅程管理者登録を求める会社。
一般的には自分が一番多く仕事をする会社で登録をするのが無難です。

では新人ガイドが、営業に行く前にこの旅程管理資格を持っていた方がいいかといえば、
無くて大丈夫です。逆に他社で登録があると面倒なことになりかねないので、
実際に契約を交わし、取得してくださいと言われた時点で
取得すれば十分でしょう。

営業に行く前に旅程管理資格を取ってアピールしたいという方も居るかもしれません。
その場合は経験が無くて資格があっただけでは意味無いので
派遣会社などで旅程管理資格を取って、
添乗業務を1年ぐらいやってから営業に行くといいと思います。

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