ご無沙汰しています。
写真は高輪の住宅街へ続く階段の道。グランドプリンス新高輪ホテルへ行く時、よく通る道です。
外国人のお客さんに一番ウケる話は「お金」にまつわるTopicのように思います。
日本人の平均収入、東京で働く人の平均収入、最低賃金(時給)、家賃、不動産など。具体的な事例や金額をあげるとさらに食いつきが良いです。
私は自分が借りているマンション(英語だとapartment)の家賃と広さを具体的に教えてあげてます。さすがに収入は言ってません。
うちの場合は大家さんと長い付き合いなので相場より結構安くしてもらっていますが、3LDKで$1,200(USドル)と言ってます。
これを言うと必ずどよめきが起きます。それは「安過ぎる!」という反応です。
でも広さ860 square feet(80平米)と言うと「狭い!」という反応が一旦返ってきて、でもそれでも「安いっ!」となります。
日本で一番世帯収入が多いと言われている東京都港区の平均家賃もついでに教えています。
1Kの平均$860(約13万円)2LDK$2,700(40万円)、3LDK$4,300(65万円)(Sumo調べ)だそうです。
日本で一番fancyな街でこの値段で住めるという事実に皆さん心底驚かれます。
以前は東京タワーから見える六本木ヒルズが1LDKで70万円、2LDK200平米で250万と説明してたら多少は高い!という反応をもらっていた記憶がありますが、今では真逆です。
むしろ日本の最高級賃貸apartmentがこんなに安いことに英語圏のお客さんはほぼ皆一様に驚きの反応を見せてきます。
東京タワーの目の前にできた麻布台ヒルズのアマンレジデンス東京の分譲価格が200億円〜らしく、これくらいでようやく「ワールドクラス」といえる値段みたいです。
以前バスツアーに参加してくれた大学を卒業したばかりのニューヨーク在住のアメリカ人の若い女性がいました。
ツアー中にとても打ち解けてくれたので思わず「アメリカの初任給っていくらなの?」って聞いてみたんです。
そしたら、なんと、年収7万ドル(1050万円)!
(アメリカは新卒とか中途とかそういう感覚はないみたいです。さらに能力や経験等で報酬が決まるので日本のような初任給はいくら?といった概念もないらしい)
でも7万ドルでもマンハッタンに一人で住むには厳しく4人で1ベッドのアパートをルームシェアして何とか暮らしている。おまけに大学のローン(日本でいうところの奨学金)の返済も大変だと嘆いていました。
話はそれましたが、今の世界でいかに日本の物価が安いかという事実を私はお客さんと接する中でそれを肌で感じています。
そして不思議に思うのが、国内ではその事実があまり重要視されていないように思えるのですが、気のせいでしょうか?
国民の目はコメや生活必需品などの目先の物価高に目を向けさせられているようにも思えてしまいます。
ドジャーススタジアムへ大谷の試合観に行って名物のたこ焼きが6つで$20とか、帽子が$60とか。ホノルルのマックで家族4人でビックマックセットを頼んだら日本円換算で1万以上したとか。。。。
もはや以前のように家族総出で気軽にハワイやロスへ旅行に行ける時代ではなくなってしまいました。
何が言いたいというと日本でも物価高だけに目を向けるのではなく、我々の賃金がいかに安いかを知るべきなのではということです。
愚痴っぽくなってすみません。お金の話がいかにお客さんの関心をひくかという話でしたね。
バス車内が騒がしい時、こちらで主導権を握りたい時などおすすめです。