Salsa する?

Salsaの力を信じてます。
ココロの核にしみ込んで、カラダの芯が躍動します。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』 キューバ 永久の言霊

2015-08-18 14:16:53 | キューバ




◆プロローグ。。◆


夏の大イベント、お盆が終わった。
ワタシにしては上出来なお盆の過ごし方が出来た。
それは
4年前に聞いたある言葉を鮮明に思い出したからだ。

新鮮というより気づかされる言葉で…
気障というより浪漫のある言葉。。
女として生を受けた者にとって、
美しい言葉で女を語るキューバ人に驚かされた。

日本人男性でそんな言葉を言う人はまずいないだろう。

キューバの男たちにとっては、
女は美しい花であり
女はいい匂いがし
女は優しい

半年間、ワタシが先生と仰いだキューバ人は、
生徒たちに事あるごとに言った。

『もっと心から音楽をたのしんで聴いてクダサイ。。
そうすれば、もっとダンスがうつくしくなりマス
バラのようになってクダサイ』

先生は女の人はバラだといつも言った。
本気でそう言い放つ先生に、
この人は特殊だと思っていた。

あれから4年、
あの言葉がキューバ人の根っこであり言霊だと分かった。
1999年の映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の
歌に、
老いたミュージシャン達の言葉に、、
胸に響いた…



◆映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』永久の言霊。。◆

知り合いのサルサラバー達はずい分前に観ていて、
いい映画だった。。としか言わない。

今はDVDも出回り、自宅でも往年の映画は簡単に観れるはず。
だが、大きなスクリーンで大音量で観て聴いてみたかった。
そんな思いがようやく叶った。

☆イビラヒム・フェレール(帯表紙の左)ボーカル

初っ端からこの曲Silencio(沈黙)」←どうぞ♪
キューバのナッキン・コールと云われるイビラヒム
    &
☆キューバの歌姫オマーラ(帯表紙の中央)

深い哀愁の歌、、珠玉の歌です
是非、是非、聴いてね

「Silencio」

生きることの苦しさで

魂が哀しく 痛く 苦しい

人生が味わわせるこの傷みと哀しさを

庭の花たちには隠しておきたい

カサブランカや オミナエシ バラ 水仙

この花たちが 私の哀しさや痛みを知ったら

みんな枯れて死んでしまうから


イブラヒムの不遇の時代が長かったのだろう。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブで陽の目を見るまで、
絶望と諦めが心を占めていた。
この「Silencio」はイブラヒムが作ったのだろうか。。
花たちには隠しておきたい。。(涙)

映画の中で
「歌なんて何ら得るものがないと思い始めていた。
今は変わった。
こんなに美しいNYに来れた!
言葉さえ覚えれば、住むことも出来る。
家族をNYを見せたいよ」


☆コンバイ・セグンド(帯表紙の右)ボーカル


コンバイは当時90歳
ぶっ太い葉巻を咥え、スタイリッシュな出で立ち。
顔はシミだらけなのに、いい意味でオスの匂いがプンプンする。

彼には子供が5人いるが、
只今6人目を作るつもりだと云う。

彼の生きる源は
女と
酒と
音楽。。。。

不思議だった。
なんでキューバ人は無責任に子供を作るのか…
結婚にこだわらず、縛られないのか・・
仕事が生きがいだなんて聞いたことないし。。

お金は天下の回りものだし、、
キューバの人にとって約束はたいして重要ではない、、

しかも今だ、キューバは貧しい人が多いという。
だが教育も医療も食糧もタダ。
全て国が面倒をみてくれる。
キューバで生きる者は全てが平等な扱い。


今年の4月からアメリカとの国交回復と同時に、
キューバの経済は大きく変わると予想された。

だがキューバ人には不思議な魂がある。
革命を遂げたチェ・ゲバラは永遠の英雄としてリスペクトされ、
フィデル・カストロを讃える。
この魂が根底にあるキューバには資本主義の論理が通じるのだろうか?


映画を観た後、一人でテラスで生ビールを飲んだ。
かつての先生の言葉が蘇った。

そして親友がキューバにハマった。
キューバは街はボロボロで汚い、、
物資も豊かではないが、あの空気感がたまらなくイイという。
日本で暮らす私達にはない平等という言葉。
人を愛することを死ぬまで続けるとしたら?


酔っ払った脳みそは、そんな言葉でグルグルになった。
ただ一つ、女の人はバラのようにいなさい。。
その言葉だけは死ぬまで持ち続けたいと思った。




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キューバの抱える問題 映画セブンデイズ・イン・ハバナ

2012-08-12 06:34:49 | キューバ



キューバの日常を獲った映画が今、上映されている。
この映画を楽しみにしていた方も多いと思う。
私もその一人。
観た瞬間から、嬉しくなった。
冒頭にはキューバの首都ハバナが、大地に響くようなコンガの音に乗せ
今現在のハバナの全貌を映し出している。
ヘミングウェイが世界で最も美しい島とキューバのお酒を愛し、
ハバナに住んだと言われている。
カリブ海に浮かぶ島には、古いヨーロッパ調のクラッシックな建物と
カラフルな色のぺンキで塗られた独特な雰囲気の建物が見渡せる。
音と映像で、思わず足を踏み鳴らしたくらいだ。
観に来て良かった!と思わせる冒頭だった。


だが第1話から第7へと観て行くうちに、この映画はとても難しいと分った。
キューバの抱えている様々な問題と現実を1話毎に埋め込んでいるからだ。


ブログ:EXILE=亡命者 Part2もっこりしたキューバイベントこれを読むとこの映画の背景が分りますよ(^_-)-☆

◆セブンデイズ・イン・ハバナ◆
映画の構成は7話7人の監督。
1話毎に別の監督が撮っている。
曜日毎にテーマが違い、完結している。
全129分で1話16~18分。

月曜日 ユマ
(アメリカ人青年とクラブで出会った美しい女の話)

火曜日 ジャムセッション
(著名な映画監督と素晴らしい音を奏でるトランペッターでタクシードライバーの話。
いくら素晴らしい音を奏でてもキューバに居る限りは、
誰も自分の存在は知られる事はない。
ドライバーとして生きる人生への諦めと外国人映画監督の名誉と云うものへの嫌悪感
の対比)


水曜日 セシリアの誘惑
(若いクラブ歌手の女セシリア、その恋人の野球選手、
クラブオーナーでスペイン人旅行者の
キューバの閉ざされた世界しか知らない若い女への甘く、危険な誘い)

木曜日 初心者の日記
(海外旅行者の目から見たハバナの何でもない風景)

金曜日 儀式
(若い女の子が踊っていると、その子の両親が女の子を呪術師の所に連れて行く。
倫理観?貞操観?とにかく正直、分らない)

土曜日 甘くて苦い
(有名な女性精神科医ミルタの秘密の内職)

日曜日 泉
(マルタおばさんが聖母さまのお告げを聞いたという話から、アパートの
住人全員を巻き込んで、その日に聖母さまの祭壇を作り、盛大な宴を繰り広げる)

◆キューバの抱える問題と現実◆
月曜から日曜まで何の知識も無く観ると、この映画はヘンな映画だと思う。
火曜ジャムセッションと水曜セシリアの誘惑は、秀でた才能があっても
キューバに居る限り、その才能は知られる事なくキューバに埋もれて行く現実を描いている。

タクシードライバーは音楽の世界に出る事を諦めた。
若いクラブ歌手のセシリアと恋人の野球選手は自分達の才能と未来を諦められない。
最終的には若い2人は、親と決別しキューバという国を捨て筏(いかだ)に乗り
対岸わずか110マイルのアメリカを目指す。
これは1959年のキューバ革命から延々と続いてる亡命。

土曜日の女性精神科医ミルタはキューバのテレビに出て、心の在り方を説く。
そこにはお金とは無縁のにこやかな笑み。
だが裏を返せば、セレモニー用のケーキやデザートを作る「秘密の内職」を
汗水流して作っている。
もちろん政府の機関に見つからないようにだ。
通常、医者は高給と思われるがキューバは平等主義にのっとり「全員が公務員」。
医者も薄給な上に物資がない、ケーキの材料の卵すらご近所に頼み込んで調達する。
不平等がない代わり、物資のない不自由な生活を送らなければならない。
この内職の場面で停電になりケーキ作りが中断されてしまう。
これは電力事情が悪いキューバではしばしばある事らしい。
国営のテレビですら朝・昼・夕方限定で放映される。
1日中、流れている訳ではないのだ。
だから停電もある意味日常化しているともいえる。
この内職はコミカルで大げさな感じがするが、
これがキューバ国民の暮らしなんだろうと思う。


日曜日 泉
これは今の日本人には絶対あり得ない感覚。
だってマルタおばさんの部屋に聖母さまが現れたという話しから、
聖母さまのために大枚をはたいて大パーティーを開く。
しかもアパートの住人全員で仕事を休み、パーティーのためにただ働きをする。
豪勢なお肉も手持ちのお金が足りなくても、肉屋に聖母さまのパーティーと言うと、
肉屋は赤字でも「仕方ない。。。」と肉を渡す。
聖母さまのプールを作るが階下に水漏れを起こし、階下の住人が苦情を言うが
聖母さまのプールだと言われれば「仕方ない。。。」となる。
全てがそうなのだ。
パーティーの時には全員「祝福の笑顔」でお酒を飲み、歌い踊る。
彼等はお金のために働いてる訳ではないのが、この1話によく出ている。
人は幸せになるために、生きている。
お金がなくてもなんとかなる。みたいな。。。
この独特な宗教観とキューバ人の明るさは、
観てる者には力づくで凄いと思わせるものがある。
不思議な感覚ですよ。

キューバのお金ペソです!こんなの。

この映画は深く分りづらいです。
でもこれが「キューバの今」を描いてるのだろうと思います。
そこには「貧しいが、魂がある」事を感じる映画でした。
気になったら是非、観て下さい♪

長々と書きましたが、読んでくれてありがとう<m(__)m>
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EXILE=亡命者。。。

2012-01-29 17:49:02 | キューバ

今日のテーマは亡命者。
前回の2話はキューバイベントで知った興味深く、
面白い現在のキューバの雰囲気を書きました。
そのイベントの映像の1枚を見て、写真家が一言。
『この1980年代のキューバは比較的に生活が安定していて、豊かだったんです。
写っている人々の洋服なんかを見ても色彩が綺麗ですよね~』とサクッと仰ったんです。
そこで1980年代の豊かだった話は終わってしまった。
でも、何故そこの時代だけ豊かだったのか!知りたいと思い、
調べてみたら亡命者の歴史に突き当たった訳です。
年代を追って書きます。がんばって読んでね♪
1959年;キューバ革命
反バチスタ派(フィデル・カストロ&チェ・ゲバラの革命派)が勝利。
         ↓  
バチスタ政府で国民の弾圧に携わった数百名がマイアミに亡命

1962年;キューバ危機
アメリカ大統領ジョン・F・ケネディがキューバとの輸出入を全面禁止。
キューバは経済封鎖をされる。

1966年;アメリカ政府が「キューバ地位特別法」を制定。
キューバ内での社会革命が進行する中、アメリカ政府の「カストロ政権打倒」が目的とし、
社会不安を起こす手段として大量出国を煽ったものだった。
この内容がまるで宇宙戦艦ヤマトの波動砲の威力で、キューバ国民を揺るがすもので、
不法入国キューバ人を「政治亡命者」として扱い、
身体の一部がアメリカ領土に触れれば滞在を許可し、
更に一年後、永住ビザを取得出来る。
と云う内容で、他のラテンアメリカの人々にはない優遇措置だった。

1980年;マリエル大量出国事件
1980年4月~9月の半年間、キューバのマリエル港を開放。
カストロとアメリカとの間でキューバ人亡命者を合法的に受け入れる事になった。
去りたい者は何人たりとも大手を振ってキューバを出て行ってよい。と云うもの。
そして、12万4776人のキューバ人がマリエル港から
アメリカ;マイアミに去って行った。NANPITOMO、なんぴとも、ね。。。
カストロ氏はこの時に凄い事をやったのだ。
それは、およそ2万人の極悪人の犯罪者と精神障害者を船に乗せ、
マイアミへ亡命者として全員送った。
それがアメリカのマイアミが、全米1位の最悪の街として歩む事になった所以です。

キューバのマリエル港とアメリカのマイアミ、こんなに近いんですね。
これ1983年の映画「スカーフェイス」の主役のアルパチーノです。
まさにこのキューバの亡命者が暗黒街の頂点に成り上がり、非業の死を遂げる。
この時代を象徴した映画です。
これは映画ですが、現実は映画さながらの犯罪と麻薬が横行する街になり、
後々アメリカは大変苦しめられるきっかけになったマリエル大量出国事件です。
カストロさんの法の文言の裏をかく戦略だと思わざる得ない結果です。
アメリカ政府とカストロ氏とのこの駆け引きの史実。。。
私見的には「目には大目玉、歯には牙を」みたいだと思いました。
もちろん目と歯はアメリカですよ~

そして、アメリカがぐちゃぐちゃしてる間に、革命当初から50年以上
平等路線を貫き通している。
その中でキューバ人民にとって収入・教育・医療の水準を上げていった年代が
物凄い数の亡命の嵐が落ち着いた1980年代で、
人々の心も安定していた時期だったと推測されます。
平等路線として
1)一定額までの生活費が国によって補助。
2)身分・地位・職業による差別がない。
3)人種差別がない。
4)学校・教育・医療がただ。
引退した今もフィデル・カストロは国民に人気があるようです。
39歳でこの世を去ったチェ・ゲバラの人気とは、また別の信頼に
基づいた人気なのではと思いますね。

この1980年
日本;山口百恵ちゃん引退
アメリカ;ジョンレノン暗殺
モスクワオリンピック開催;日本はボイコット
こんな時代だったんですねぇ・・・
日本から遠く離れた閉ざされた国・キューバでは
こんなにも亡命者の歴史があったんですね。
今日は長かったぁ~~~(@_@;)

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Part2 もっこりしたキューバイベント。。。

2012-01-22 16:46:41 | キューバ

前回に引き続き、今日はキューバの写真を撮り続けている写真家の
もっこりしたお話を書きます。
ちょうどキューバから帰国してきたばかりの写真家の男性が、
キューバイベントの2人目のゲスト。
会場全体がゆる~い酔っ払い感が(観客も講演者もラム・モヒートなど飲んでるため)
漂い、唯一しらふと思われる写真家の話が始まった。
撮られてきた映像を流しながら解説をするのだが、これが面白い。
写真家がキューバの人達に「ドキュメンタリーを撮るけど、撮影してもいいか?」
と、尋ねると拒むどころかウェルカム状態でカメラの前に立つ。
そしてあり得ない事に「葉巻をあげる♪」など言ってきたりする。
写真家が「貰えない」と断っても「葉巻をもっていけ」と言われる。
何故、あり得ないのかと云うと、今現在でもキューバは食糧・水・電気・日用品は
日常的に不足し、そんな生活の中での葉巻は貴重で高級品だからだ。
じゃあ何故、見ず知らずの日本人にくれるのか?
キューバの人々は親日家だからと云う答えでした。
前回の話に書きましたが、日本映画の正義の味方的な部分が影響しているのかもしれません。
そして、流れている映像にはハイテンションの大人・子供達!
キューバの日常に生活する人々のドキュメンタリーを撮る筈が、
まるでミュージカル映画の一場面。
街中から海岸沿いに全員が物凄い跳躍力で飛んだり跳ねたり、走りながら踊る。
これって、このためにオーデションしたのかと思うくらいの楽しい♪嬉しい♪の
オーラ満載。
差し詰め日本なら劇団四季に全員合格ものでした。
写真家がいくら自然体の姿を撮りたくても、カメラを前にラテン魂に火が点いた
「どうにも止まらない」映像でした。
そして、すごく貴重だったのはキューバの宗教の総本山と言われる島での撮影。
そこには最高峰の僧侶でシンガーの方の映像。不思議でした。。。
これは殆ど撮影された事がないものだと思われます。
なんて事の解説の後は、キューバの男女事情の話へ。うふふ・・・
キューバの男性はとにかく女性を誉める、ホメヨ、homerebaみたいに、
Japon(日本)ではあり得ない誉め言葉。
例えば
「胸が綺麗だ~」「お尻がセクシ~で素敵だ~」etc.
キューバ男性は直接的で露骨な誉め方で、女性を落とす。
特にキューバ男性にとって、女性のお尻の大きさは絶対譲れない条件だそうだ。
たとえ女性の顔がブゥー✕でもお尻が大きければ、かなりもてる。
だからか、キューバの女性達はこぞってお尻を強調したスパッツを履く。
そういう背景があるため、お尻にシリコンを入れる女性達もいるとの事。
でも蝶よ花よと男性に誉められ愛されるキューバの女性達にも不幸がある。
キューバの男は好きなように生きる!
これは何世紀経とうが普遍の原理らしい。
離婚・未婚の母などで、家族形態は父親不在が多い。
キューバの人々はとても家族の繋がりを大事にする反面、男女関係は大変。
だからキューバの女性は強いイメージがあるのかぁ・・・と、
妙な納得をしました。
このイベントは今回で5回目で、私は4回も逃したようです。
私はどうやらこのイベントにツボッたみたい。
次回はラムやジンライムなんぞ飲みながら、自分ちの茶の間みたいに、
まったり&もっこりしながら愉しみたいなぁ~~~~~

今日の帯表紙はいかがですか?
会社で開いちゃイヤよん♪

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まったり、もっこりしたキューバイベント。。。

2012-01-15 22:20:59 | キューバ

木曜日のお昼、サルサ友から1通のメールが届いた。
今晩、Sさんという女性が主催するキューバの映画と講義があるので、
行ってみないか!というお誘いメールだった。
友人曰く、最近横浜のサルサクラブでSさんの「ソン:キューバの根源の踊り」を
1度だが習った事があり、面白く良かったのでこのイベントも面白そうだよ♪と。。。
訊けば、一本の映画の上映時間は15分~7分と聞いたことのない半端?な時間なのと、
キューバ事情に詳しい先生とキューバを撮り続ける写真家のお話もあるというではないか!
即決で行く事を伝え、その夜会場に向かった。
開演時間となり主催者Sさん登場。
開口一番の挨拶と開演前にお酒を飲んでいたので「かる~く酔ってます」と仰った。
その言葉に驚いている間もなく、Sさんがこじんまりしたイベント会場の中を踊りながら
お客さんにアクションを起こし始めたのだ。
自由に、気ままに、楽しげに。
なぜか見てる私まで同じような気持ちになっているではないか。
来ているお客に媚びている訳じゃない。
踊りながら感じた事を体全体で表現していて、とても自然体。
こんな風な始まり方のイベントは初めてだ。
で、その日のゲスト2人が紹介された。
一人目がその日上映される5本の映画解説と
色んな年代のキューバの話をしてくださる先生だった。
その先生は既にラムかトニック系のお酒を手に持ち、
やはり「かる~く酔ってます」状態。
これは面白くなってきたぞぉ!と内心ワクワク。
ふと、何気に私の前の列の淑女達を見た。
何と淑女達はスナック菓子にラムやモヒートを飲みながら、
自分ちの茶の間状態でリラックス。
なんだか負けた。。。と思いましたね。
なんか私一人が枠に嵌まった感じ。
そして2人目のゲストはキューバを撮り続けている写真家。
この方の写真集は見た事があったので、この人かぁーーーと思いながら、
なにやら俗世的な面白い話が聞けそうな予感がした。
最初に配られた3枚のプリントにはキューバのスペイン・アメリカと支配され続けた歴史が
書かれてあり、それをおさらいした後に映画の上映⇒その映画にまつわる背景と裏事情の話
と云う段取りで進んで行った。
映画の上映時間も7分だの15分だのへんてこな時間だが、
それぞれのコンセプトがきまっているため内容はきっちりと構成されていた。
キューバの映画協会が内容を提案し、国が予算を決め上映が決定する仕組みだ。
意外だが、キューバでは映画が盛んに上映されていたという。
なぜなら、給料は薄給で食糧も配給制だったため、国民に反乱を起こさせないための
唯一の娯楽が映画だったという。
一番意外だったのが、アメリカ映画も海賊版で出回って、
日本で上映されるより早く観る場合もあったり、
日本映画では正義の味方と云う意味で黒沢明監督の映画や座頭市が流行っていた事。
そしてなぜかフランス映画もかなり上映されていたという事で、
ちょっとびっくりしましたね。
解説をして下さった先生が14・5歳までキューバで暮らし、
今もキューバとの繋がりがある事で、
閉ざされたキューバの現実の生活を楽しく、
まったりと聞かせていただきました。
今回は「まったり」の方の話でした。
*参照*ドキュメンタリー・その他「キューバ 不思議な。。。」もご覧ください♪
次回は「もっこり」の話を書きたいと思います。

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