日曜日えらい雨嵐の中、観に行ったインド映画『マダム イン ニューヨーク』。
予告の時から絶対観よう!と決めていた映画だった。
こんな嵐の中、観に来るバカはおらんだろう。。
そう思って行ったら、ワタシのような長靴にカッパを着たバカばかり…
30分前なのに、もう席は埋まりギリギリで入れた。
◆映画『マダム イン ニューヨーク』◆
インドの平凡な主婦シャシ。
インド人なのにチャイは飲まず、毎朝ネスカフェを飲む。
得意な揚げ菓子「ラドゥ」を作りデリバリー、シャシの作る「ラドゥ」は絶品。
海外に一人で行ったこともない主婦がニューヨークに住む姪の結婚式のため、
5週間の滞在をしなければならなくなる。
シャシはヒンディー語しか話せず、英語はカラッきしダメ。
夫は会社で、娘は学校で、、二人とも英語しか話さない…
シャシは二人にとって、何も出来ない主婦。。
そんな風に見られてることに、何も反論出来ず心にいつも水たまりがあった。
シャシの水たまりが溢れてしまったのがマンハッタンのカフェでの出来事。
一人でマンハッタンでコーヒーを飲もうと入ったカフェで、
注文が出来ず、簡単な英語も通じない。
シャシの思わず出た言葉が「ネスカフェ・・・」
その言葉に嘲り笑い、まくしたてる店員の英語に家族と同じ侮蔑の視線、、
堪らず店を出て、路上で号泣してしまう。
打ちひしがれてるシャシの前に大きな看板が。。
「4週間で英語が話せる!英会話クラス」の広告だった。
シャシは家族に秘密で、色んな人種の集まる英会話クラスで勉強し始める。
やさしく、美しく、懸命に勉強するシャシが徐々に変わり始める。
サリーを着てマンハッタンを歩く姿は、絶景!で天女のよう。
妻として、母として、女性として尊厳を持ちたいというシャシの願いは、
とうとう叶った。
惹き込まれるように観てしまった。。
内容は大人の切り口で、誰もが持ってる隠したい心の水たまり。。
ちいさな小石でも落とされたら、たちまち溢れて波紋が広がる。
ならば、死ぬまで水たまりを持ってウジウジする?
答えはノーしかない。。
イヤな事、辛かった事が、変われるキッカケをくれたりする。
中途半端に逃げなければ、チャンスはある!
この映画は町の映画館でしか上映されてないらしいの。
女性にも男性にも観てもらいたい!オトナの映画です。
◆落ちこぼれ見聞録編♪◆
この映画で、ヘンなこと思い出した!
マンハッタンのカフェでの殺伐とした対応の店員。
注文したジンジャエールを叩きつけるように渡す。
シャシが号泣するのも分らなくはない。
文化の違いだろうか?
「おもてなし」の言葉はゼロだった。。
それとは真逆の店がマンハッタンにあった。
有名なサンドイッチの店で、ワタシが日本人だと思いきや、、
店主が「アラシぃ アラスィ シッテル♪」と記念写真を見せてくれ、
ワタシのIPhonで<サンドイッチとワタシ>の写真まで撮ってくれた。
とどめに「うちのケーキは最高!」と明るくノタマうため、ケーキを注文。
とても日本人には食べれない味のケーキをニコニコしながら、
「デリシャス♪」と言いながら無理やり口に運ぶ。
自分が骨の髄まで日本人なのを思い知ったケーキだった。
いろんなカルチャーショックに、これがニューヨークなんだ…
思わず出た日本語だった。。
最終日のケネディー空港に向かう途中だった。
JTBの方と松井秀喜さんの話で盛り上がってた時、
運転する彼の言葉が止まった。
「ハリケーンが来そうですよ!
今からの便ならギリギリ免れますよ。
私はお送りしたら、すぐ自宅に帰りますよ。」
↓全てにおいてスケールも文化も違ったニューヨーク。
もっといたかったなぁ~としんみりした機内。
成田に着いたら天国だった。
どこでもトイレ&ウォシュレット、どこでも飲めるタダの水。
ワザとクシャクシャにしたアメリカドル札。。
使ったらイヤな顔される20ドル札もバイバイ。
福澤さんも樋口さんも野口クンも財布に入ると、
一生、日本で暮らしたい!そんなことを思った二年前だった。
**帯表紙**
夜8時、ハーレムのジャズバー。
次々と仕事帰りに来るハーレムの住人たち。
晩ごはんとお酒とジャズを愉しみに来る。
日本人の男性は寝てましたけど・・・
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