先週末、サルサ友のボサノバライブに赴いた。
横須賀行きの車内は基地に駐屯する若い兵士が多く、
通路を挟む左右の座席で会話し合う。
NYの地下鉄か…と、錯覚を起こすくらいだった。
◆ボサノバ 江戸仕草。。◆
彼女がボサノバ歌手だと知ったのは去年の秋。
いつものON1レッスンで、彼女の男役の相手をしたりする程度。
果敢に男役に挑む彼女と話すうちに、彼女の声が気になり始めた。
大音響の中で話す一音一音が真っ直ぐワタシの耳に届く。
そこで初めて彼女がボサノバを歌う事を知り、
その時から彼女の歌を聴きたいと思っていた。
横須賀ライブのラストステージ8曲は
ボサノバデュオ「江戸仕草」が演奏し歌う。
渋い大人男女のデュオで、
彼女の声は青い空に舞う天女の羽衣のよう。。
普段の話す声はシックなボルドー色なのに、
歌うと優しく晴れやかな水色の声に変化。
堂々した太陽と闇に泣く月のように歌い始めた。
その一曲に「アンパンマン」の作者やなせたかし氏の唄があった。
そして意外にも、やなせ氏の話を語り始めた。
一年半前、ワタシの魔物を崩した本「明日をひらく言葉」の著者だ…
クリックするとブログ「空を見上げてますか アンパンマンの唄」デス
◆やなせたかし 江戸しぐさの心 星になるまで。。◆
やなせ氏は若い頃から童話や漫画を描いていたが、表舞台とは無縁。
絵も抜きん出てるとか、大層上手いわけでもなかった。
60歳を過ぎて正義のヒーロー「アンパンマン」を世に出した。
困ってる人、助けを求める人に
自分の顔をちぎり分け与え勇気をくれるヒーロー登場。
日本はお金が溢れ何でも買えば済む時代。
それに逆行して、子供たちの通う学校が荒れ始めた頃。
エレベーターもないマンションが一億もし、
人の心が少しづつ狂い始めた時代に火がついた漫画だった。
そんなアンパンマンに根ざす心は「江戸しぐさ」だと思う。
**江戸しぐさ**
江戸時代は260年以上、戦争のない平和な時代が続いた。
その時に生まれた知恵の結集が江戸しぐさ。
思いやる事
プラス思考に生きる事
心を豊かにする心掛けを持つ事
約束を守る事
年齢・職業・地位に囚われない事etc
ライブの終盤、彼女はあるエピソードを語った。
2011年3月11日東日本大震災が発生。
被災地では大人も子供も心に大きな傷を負った。
やなせ氏は92歳、引退を考えていた。
自分に出来る事は何だろう…と思っていた時、
被災者の小学生の文章が目に飛び込んだ。
「大変だけど大丈夫!
アンパンマンが困った人を助けてくれる。。」
それを読んで、やなせ氏は引退を辞めたという。
このエピソードを聞いて調べて分った事がある。
あの時はしばらくの間は、みんなラジオを手放さなかった。
ラジオ番組は被災地の状況を考えると、かける曲に悩んだという。
そんな時に流し続けた曲が「アンパンマンの唄」だった。
そして2012年7月「明日を開く言葉」を出版。
2013年10月15日94歳。
星になるまで、漫画家として全うした。
***gumrieさんのつぶやき***
彼女のデュオ名「江戸仕草」って言葉の意味全く知らなかったワタシ…
歌を歌うこと、踊ること、勉強すること、働くこと、生きること、、
「江戸しぐさ」の心は人をシアワセにしてくれる。
意味を知り、深く、深く、、参った。。
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