巨大なダンスフロアーでは艶やかなメイクの女性達が皆くるくる回り続け、
ダンスフロアーはヒートアップ。
会場はかなり蒸し暑くなっていた。
ワタシもフロアーで踊り始めてから水一滴すら飲んでなかった。
フロアーを離れるのがもったいなかったからだ。
立っていれば、たとえON1&キューバンスタイルでも踊ってくれる。
だが中断せざるえない状況が発生したのだ。
◆一人の落とし穴、ガーーーン◆
それは置いてあったはずのお粗末クンのシューズ袋がない!?
実は日本を発つ前、インストラクターに会場内で貴重品はどうしたらいいか?
と、聞いておいた。
よーく考えると、子の正刻から丑三つ時に知り合いもいない所へ
一人で踊りに行くわけで。。。
貴重品を見てくれる友人もいなきゃ、クロークもロッカーも無い。
そのインストラクターは捨ててもいいようなシューズ袋に入れ、
彼女の知り合い同志でバックを固めて置いてると言う。
「一人じゃあね・・・困るよね。。。」と言われてしまった。
それで貴重品はお粗末クンのシューズ袋になった。
それが、な・く・なっ・た!
ガーーーン
ダンスフロアーの後ろには、いつの間にか旅行バック・リュック・ガラガラ・
などピラミッドのような小山があちこちに点在。
まるでゴミ山みたいになっていた。
日本と違い全てが大らか?
照明が暗いうえに、近眼のワタシ。
人の荷物をかき分けていても、誰も咎めないし気にもしない。
探してる最中、なぜかJTBの人に散々注意された言葉が頭をかすめた。
「命の次に大切なのはパスポートですよ!」の言葉だった。
パスポートは部屋のセキュリティーボックスに入っている。
が、このホテルでさえもセキュリティーボックスの盗難があったというのだ。
もし、しょっ引かれたら泣いてやろうと変な妄想をしていた。
泣きそうになりながら床に膝をつき、鞄を1個1個どかし19分後見つけた!!
中にはルームキーやIPhonなどがあり、ようやく安堵。
安心したら冷たいビールを飲んで、また踊ろうぜぃ!とやる気満々。
現金というか、本来のケ・セラ・セラ気質がムクムクと出てきた。
で、ビール片手にうろうろ。
そこは床のフロアーではなく、立派な絨毯が敷き詰めてあった。
ワタシは飲んでいたビールが逆流して鼻に入る位、慌てた。
まるで万華鏡みたいだった。。。
◆美しいサルサとは◆
この言葉を地でいくような光景。
豪華な絨毯の上では、プロのダンサー同志でサルサを踊っている。
しかも3人の男性同志が順番に女性役のフォロワーをやる。
180㎝位の長身で優雅に緩急を巧みにつけ、美しいスピンとターン、スタイリング、
全てパーフェクトに踊っている。
無駄な贅肉がないのを強調するかのように、身体のラインにぴったりのTシャツ。
楽しそうにニコニコしながら3人は20分踊っていた。
たまたまワタシと同じように立ち止り、隣で見ていた女性も興奮し声を出し、
笑ったり、ちゃちゃを入れ始めた。
ワタシもビールを飲みながら彼等のチャーミングで美しいサルサに声を上げた。
見知らぬ外国人女性と彼等のペアダンスに驚嘆し、手を叩きながら笑った。
最後は「イエ~イ♪」とお互い手を合わせハグ!
サルサは言葉を超えるってこの事だった。
そしてNYに来て本当に良かった!と思う間もなく、次の万華鏡が待っていた。
夢みたいな。。。
つづく
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