誰もいない今日の公園
お祭りのときの混み具合が嘘のよう
ベンチで休んでいると
鴨が二羽やって来た
水面が綺麗に広がっている
夫婦なのかな?と思いを巡らせた
あの鴨のように寄り添いながら生きる
そんなパートナーがほしいなぁ
鴨を羨ましく思いながらも
いつかそうなれるよと思って微笑んだ
小雨が降ってきたので
傘をさしてみる
雨音が傘を鳴らすポツポツとした音が心地よくて
しばらくそのまま座って聞いていた
一人の雨音って淋しいけれども
独身って悩み事が少ないことに気がついた今日この頃
今の自分って結構幸せなのかもしれないなぁ
でもやっぱり冷える空気に心細さを感じながらも
まだ見ぬ未来の暮らしを思い心を温めた
いつものお気に入りの音楽を聴きながら
公園を歩き始めた
いつの日かこの広い公園で
大好きな人とその人との子供と遊ぶ日が来たらいいな
私、夢は大きすぎるくらい大きいタイプだけど
それでいいって思うの
達成するために目標を下げたり
好きなものを好きでないものに変えるなんてこと
私にはできないなぁ
雨に打たれながらも
子供のように道なき芝生の上を歩いた
気持ちよかった
気分が少し晴れた
鴨がじゃれあっている
いつの間にか雨も上がってきた
芝生の夢を踏みしめて
私は街へ向かう
いつもこうして強気でいられたらいいんだけれどもなぁ
『今のこうしている自分でいい』
そう思うにはちょっとした工夫が必要だけども
流されずに雨音のように一粒一粒をものにしていきたいと強く思った
グッピー