正倉院宝物の再現模造。
ひとつひとつゆっくり拝見。ためいき。
自然由来の部材、染料、絶滅や絶滅危惧で、手に入れるのが
困難なものも少なからず。
それでも制作の各段階の技術の担い手の方々が今はまだいて、
再現が為されている。
現代の再現は、構造も含めた忠実な再現で、構造の把握には
21世紀の技術が適用されている。
今の時代だからできることもある。
センシングと3Dプリンタで、似せたものはもしかしたらいずれ
成形できるようになるのかもしれないけど、それは違う。
コピーじゃない。
人の手わざによる再現であって、もとのものと同じではない。
作品なのである。
個人的に興味が強い染織。
龍村「七条織成樹皮色袈裟」の一見無作為に見える彩の交錯の織り。
川島「小菱格子文黄羅」よくよく見ないと判然としないくらい繊細な菱。
私のかさついた指先が触れたらひっかけて台無しにしそうな細い糸で
織り出される布は平らか。すごいなぁ。
納税として納められた布は、均質でないことそのものも再現している。
器物制作のプロセスが分かる展示もよかった。
-----
よみがえる正倉院宝物 ―再現模造にみる天平の技―
サントリー美術館
2022年1月26日~3月27日
https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/25146
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2022_1/
(2022.2.26)
自然由来の部材、染料、絶滅や絶滅危惧で、手に入れるのが
困難なものも少なからず。
それでも制作の各段階の技術の担い手の方々が今はまだいて、
再現が為されている。
現代の再現は、構造も含めた忠実な再現で、構造の把握には
21世紀の技術が適用されている。
今の時代だからできることもある。
センシングと3Dプリンタで、似せたものはもしかしたらいずれ
成形できるようになるのかもしれないけど、それは違う。
コピーじゃない。
人の手わざによる再現であって、もとのものと同じではない。
作品なのである。
個人的に興味が強い染織。
龍村「七条織成樹皮色袈裟」の一見無作為に見える彩の交錯の織り。
川島「小菱格子文黄羅」よくよく見ないと判然としないくらい繊細な菱。
私のかさついた指先が触れたらひっかけて台無しにしそうな細い糸で
織り出される布は平らか。すごいなぁ。
納税として納められた布は、均質でないことそのものも再現している。
器物制作のプロセスが分かる展示もよかった。
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よみがえる正倉院宝物 ―再現模造にみる天平の技―
サントリー美術館
2022年1月26日~3月27日
https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/25146
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2022_1/
(2022.2.26)