次の日の朝の電話。見つかったが、西へと漂流する船の中ですでに息絶えていたとのこと。
くも膜下出血だったかと思う。
その彼への思い出は、明るく元気で真っ直ぐで豪快でものすごくいい人。だみ声で酒好きで釣り好きで友を大事にする人。
彼のことを悪くいう人は知らない。彼が人の悪口をいうのを聞いたことがない。
友達の友達は友達を地で行くその地の名物男。
佐渡の歌を歌い続ける「岩崎ちひろ」さんの歌にも出てくる人のいいバスの運転手だった。
朝に出船した前日もいつものように友人と飲んでいたという。
船上から友人にした電話が最後の声だったらしい。
「タカナ(ウスメバル)が釣れたから取りにこいっちゃ。野菜やりてぇのもあるし」
もう、彼のブイサインをしながらだみ声で言う「イエイ♪~イエイ♪~」は聞けない。
「ヒロちゃん!飲んどるか~イエイ♪!」と今でも聞こえてきそうだ。
40キロ近く海の上を漂い帰ってきた彼の顔はまるで寝ているようだった。
またひとつ大きな星が消えていった。
関口さん、本当にありがとう。心からご冥福をお祈りいたします。合掌。
大浦の夕日は春のべた凪の海にゆっくりと沈んでいった。
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