彼はもう定年を迎えよう-もしくは迎えた近所の人なのだが
中古の漁船を買ってこれから本格的に漁をしようとしていたのだった。
先日もナマコ漁の会議で顔をあわせてにこやかに笑っていたのである。
電話の内容は体の具合が悪くドクターストップが掛かってしまったという話。
そして準備していた道具を僕に買って欲しいというのものであった。
すべて新調した道具でほぼ原価も知っている。
それを僕に格安で買ってもらいたいとのこと。
そして話は更に続くのである。
いままで彼が試行錯誤して作った道具や漁具までも無償で譲るというのだ。
彼には子供は一人。女の子である。嫁に行ってはいるが旦那は公務員で漁師というタイプではない。
僕の思い違いなのか解らないけれど、息子に託すが如く期待を込めて僕に話を持ちかけたのだと思うのだ。
真か違かは解らないけれど彼の言葉に信をもって応えることに決めたのである。
ちょっと考えさせられる事件であった。
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みつどん
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JJ
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