毎年恒例の「印象に残った作品 2014年版」をまとめてみた。
あくまでも個人的な意見としてLikeやBest!などの評価にわけてある。
今年は71本鑑賞。そのうち…
[Best!] 4本 (まさしくベストな作品)
[Good] 4本 (良作)
[Like] 10本 (個人的にオススメ)
今回も個人的に期待はずれだったもの、ダメダメだった作品も併せて選んでみた。
[regret...] 5本 (期待してたけど残念だった作品)
[Razzies...] 1本 (ダメな作品)
■ 2014年 映画 [ネタバレ] (71)
2014-12(10)
サンバ
劇場版 進撃の巨人〔前編〕紅蓮の弓矢
[Like] ベイマックス
妖怪ウォッチ
ホビット 決戦のゆくえ
ゴーン・ガール
[regret...] THE LAST NARUTO THE MOVIE
チェイス!
6才のボクが、大人になるまで。
デビルズ・ノット
2014-11(11)
寄生獣
フューリー
[Best!] インターステラー
ランナー・ランナー
サボタージュ
ミュータントタートルズ(完成披露試写会)
イコライザー
ヘラクレス
ドラキュラZERO
美女と野獣
[Like] エクスペンダブルズ3
2014-10(1)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
2014-09(3)
[Good] アバウト・タイム 愛おしい時間について
[Best!] ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
猿の惑星:新世紀(ライジング)
2014-08(4)
[Like] STAND BY ME ドラえもん [ネタバレ]
[regret...] LUCY ルーシー [ネタバレ]
トランスフォーマー / ロストエイジ
宇宙兄弟#0
2014-07(4)
[Like] GODZILLA ゴジラ
[regret...] ダイバージェント
ラストミッション
マレフィセント
2014-06(10)
オール・ユー・ニード・イズ・キル
ノア 約束の舟 [ネタバレ]
[Like] グランド・ブダペスト・ホテル
[Like] ニード・フォー・スピード
ポリス・ストーリー レジェンド
X-MEN:フューチャー&パスト [ネタバレ]
カニバル
[Like] チョコレートドーナツ [ネタバレ]
[regret...] 世界の果ての通学路
美しい絵の崩壊
2014-05(1)
ネイチャー(吹) [ネタバレ]
2014-04(2)
[Good] アメイジング・スパイダーマン2 [ネタバレ]
[Best!] キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー [ネタバレ]
2014-03(12)
アナと雪の女王
ローン・サバイバー
それでも夜は明ける
[Good] LIFE!
ロボコップ
ホビット 竜に奪われた王国
マチェーテ・キルズ
スノーピアサー
17歳
エヴァの告白
[Like] ラヴレース
[Best!] ダラス・バイヤーズクラブ
2014-02(11)
キック・アス ジャスティス・フォーエバー
モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-
[regret...] エージェント:ライアン [ネタバレ]
ラッシュ・プライドと友情 [ネタバレ]
マイティ・ソー ダーク・ワールド [ネタバレ]
[Good] アメリカン・ハッスル [ネタバレ]
[Like] ウルフ・オブ・ウォールストリート [ネタバレ]
[Like] メイジーの瞳 [ネタバレ]
アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー [ネタバレ]
[Razzies...] オンリー・ゴッド [ネタバレ]
ザ・ドア 交差する世界 [ネタバレ]
2014-01(2)
エンダーのゲーム [ネタバレ]
大脱出 [ネタバレ]
あんま書いちゃうと観る楽しみがなくなっちゃうので軽く書いておく。
★☆★ BEST! ★☆★
▼ インターステラー
文句無く2014年もっともツボにハマった作品!
未知の宇宙へと旅立つ展開もツボだし、制約の多い中、いかに目的を達成するか、誰を助け誰を切り捨てるのか…その葛藤、親子の深い愛情と絆、そしてウラシマ効果による焦りと喪失感。
すべてがうまく散りばめられててホント個人的には近年でもっとも推したい名作といえる!
多くは語らないので、とにかく死ぬまでに必ず観て欲しい作品。
▼ ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
映画館で2度鑑賞してブルーレイも購入。そのくらいハマった。
上のインターステラー同様こちらも宇宙モノだけど、もっと軽~いノリで楽しめるヒーローモノ。
幼い頃に異星人によって地球から拉致されてしまった主人公ピーター・クィルは、ラヴェジャーズという悪名高いアウトローの一味として成長していた。
そんな主人公が惑星を滅ぼす力を持つ強大な敵と無謀にも戦うアツイ展開。
70年代ポップスを上手く取り入れていて随所に流れるんだけどこれまた耳に残るいい余韻を与えてくれる。
そんなわけでサウンドトラックも購入してしまった。
▼ キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー
上のガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー(邦題だとなぜか【ザ】が抜けている)と同じくマーベルヒーロー作品。
これらは同じ世界観で繋がっているので、そのうちアベンジャーズなどでの競演もあると期待している。
前作「キャプテン・アメリカ」ではそこまでツボらなかったんだけど、前回の「ヒーロー誕生」話から一転して骨太なストーリー展開になっており、単なるヒーローモノから脱却した作品として格段に質が向上している。
これまでのマーベルヒーロー関連作品を観ておくことで楽しめるレベルが大きく左右されるのでひととおり観ておくことをオススメする。
(最低限、前作とアベンジャーズくらいは観ておこう)
マーベルはこれらの別作品をうまく繋げて連続ドラマのように仕立ててるのがファンにはたまらない。
▼ ダラス・バイヤーズクラブ
実話を元に同性愛差別やエイズ、新薬認証機関をテーマにした良作でホントおすすめ。
上に書いたインターステラーのマシュー・マコノヒーがこちらでも主演しており、アカデミー主演男優賞も受賞している。
この作品でゲイの役を演じたジャレッド・レトは助演男優賞を受賞。
とにかくこの2014年はマシュー・マコノヒー大爆発な圧倒的存在感だった。
こちらではエイズにかかったやさぐれた男を演じていて、その男がなんとか生き延びるために無認可の薬を違法スレスレで入手販売し、多くのエイズ患者の希望になっていくという話。
過去にあった実話をもとにしていて個人的にはそういった作品にはアタリが多いと思っている。これも大当たり。
★☆★ GOOD! ★☆★
▼ アバウト・タイム 愛おしい時間について
タイムスリップの能力をもつ主人公がそれを利用して美味しい思いをする、というそれだけ聞くとチープな作品かと思っってしまうけど、観てみると案外隠れた名作な感じでおもしろい。
タイムスリップできることで全てを自分の都合のいいように改変できるかといえばそうでもなく、かえってとんでもない展開になってしまったり、先が判っているがゆえにどうしようもなくなったり。
そのへんのサジ加減が絶妙。最後のほうまで観ると「そうか!そりゃそうだよな!」と思わされて思わずホロリ。
家族で観るといいかも。
▼ アメイジング・スパイダーマン2
ストーリーは圧倒的に前シリーズのサム・ライミ版が良すぎて遠く及ばないんだけど、技術の進歩もあってかスパイダーマンが現実にいるんじゃないかと錯覚したくなるその映像表現がすばらしいのでぜひとも観てもらいたい。
▼ LIFE!
自分に自信がない主人公。
妄想の世界でなら嫌なやつにもガツンと言ってやれるし、スーパーヒーローのように町を救う大活躍だってできるし、女にだってかっこよく接して向こうから積極的にアプローチしてくるようになる…。
誰だってそんな夢は見たことがあると思う。
そこから勇気を出していかに一歩を踏み出すか、踏み出した先にどんな展開が待ち受けているのか?!
いまひとつ勇気を出せなかった情けない自分から、何度も一歩を踏み出すことによって自信と誇りをもてるようになるまでの主人公の成長を見守ることで自分も新しい一歩を踏み出してみたくなる良作。
▼ アメリカン・ハッスル
マシュー・マコノヒーの作品が無ければこっちのクリスチャン・ベールが主演男優賞だったろうなぁと同じ年度に公開されたのがもったいないほどのいい演技だった。
見た目の系統もなんか似てるんだよねw
詐欺師の主人公がハメるつもりの相手にだんだんと友情を感じてしまうんだけど、最終的に友情をとるか仕事をとるか。その葛藤がたまらない。
バットマンで演じた秘めた強さやダンディズムを完全に消し去ったクリスチャン・ベールの演技は一見の価値アリ。両方観て比較するとなおよし。
ここからは個人的趣味炸裂な感じで。
でもオススメする程度には楽しめますよってやつを。
★☆★ LIKE! ★☆★
▼ ベイマックス
マーベル作品の新規ヒーローモノ。
観客の大半は何を勘違いしたのかディズニーで大ヒットした「アナと雪の女王」のような作品と思って観に来ていたらしく落胆してる人が多かったが最初からヒーローモノとして観ていればなかなかの良作。
▼ エクスペンダブルズ3
これはね、もう製作側のほうが「観客が何を求めてこの作品を観に来ているのか?」ってのを完全に理解して作っているので、製作側・観客側のツボがお互いにマッチしまくってて最高にスカッとした気分で鑑賞できる良作。
いやもうホント、シリーズ全般的に観客の心を鷲掴みですよw
▼ STAND BY ME ドラえもん
セルアニメではなく3Dモデリングでドラえもんの世界を表現するというその試みに最初は無謀だと思っていたけどこれが驚くほどによくできてる!
いちばんすごいのは、ドラえもんの世界(物理的な)の構築具合。
いままでアニメやまんがで見ていた縮尺とか存在感や立体感が見事に表現されている。
クレイアニメのような絶妙な存在感があると前に鑑賞レポでも書いたけど、その秘密が以下の記事で書かれていた。
これを読んで納得。かなり手の込んだ工夫を凝らしていたことがよく判る。
「STAND BY ME ドラえもん」の驚きの3D映像表現に迫る
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/avt/20141202_678330.html
▼ GODZILLA ゴジラ
正直ゴジラは日本のシリーズもの通しても初鑑賞。
パシフィックリムの時も思ったけど、ハリウッド映画って巨大怪獣や巨大ロボットがバトルするってイメージがあまりない。
アベーンジャーズやスーパーマンなんかを見てもそうだけど、そもそも巨大ヒーロー的な発送が無いよね?
だからこそ、日本の特撮のようにこれまで蓄積されたものがあるわけでもないのになかなかやるじゃんって思った。
いつものハリウッド感覚での「俺めっちゃ強い!!アメリカ最強!!」な展開ではなく、人類が完全に無力として描かれてるのもこれまでの(アメリカ的)美学から脱却してるあたりがゴジラ作品としても好感がもてるんじゃないだろううか。
勝手な想像だけど、必殺技を安易に使わず、焦らしに焦らして出し惜しみしてここぞ!ってときにようやく使うのも、日本のヒーロー的美学をすごくリスペクトして作られてる気がした。
▼ グランド・ブダペスト・ホテル
テンポがすごく小気味良い。
エドワード・ノートンが好きなのでちょい役でも出てれば基本観に行ってる。
内容はミステリーになるのかな?
全体的に淡々としてるけどそこがまたいい。
▼ ニード・フォー・スピード
予告編も見たこと無かったし完全にノーマークだったけど、思った以上に楽しめた。
観るまではどーせ高級車を贅沢に破壊しまくってドヤ顔してるだけの作品でしょ?とか思ってたけど、これがなかなかどうして満足度の高い良作。
すでに何作かシリーズで発売されてるゲームが元ネタらしい。
ゲームの内容はまったく知らなくても問題なし。
海外の高級スポーツカーを乗り回して公道で違法レースをするって内容。
昔の作品でいえばキャノンボールみたいなもんかな?
ただ公道レースしてるだけではなく、男の意地やライバル心むき出しのアツい展開あり。
▼ チョコレートドーナツ
女装してゲイバーで働くルディと、そこにやってきたイケメン地方検事。
その2人が育児放棄されたダウン症の14歳の男の子、マルコをひきとって愛情を注ぐ話。
ルディ役の俳優の笑顔がいい。
マルコ役の子に対し、役柄を越えてほんとに愛情を注いで接してるんだろうなと感じてしまうくらいいい笑顔。
邦題がいまいちなのでちょっともったいないかな。
▼ ラヴレース
単純にアマンダ・サイフリッドのファンってだけですが。(笑)
アマンダ・サイフリッドが実在のポルノ女優の半生を演じるというなかなか衝撃的な作品。
レ・ミゼラブルなんかのイメージからは有り得ないような役どころ。
以前にもレズビアン役で娼婦とかやってたけどね。
でもやっぱ可愛い!(^^)
▼ ウルフ・オブ・ウォールストリート
とにかくもう、金にモノを言わせてはちゃめちゃのやりたいほうだい!(笑)
破天荒なノリが突き抜けまくっててイイ!
▼ メイジーの瞳
自分勝手な両親に振り回されて、それでも親に迷惑をかけないようにとわがままも言わず状況を受け入れる幼いメイジーちゃん(幼稚園くらい?)がとにかく健気。
メイジーちゃん役の女の子がめっっっちゃくちゃ可愛いし、子守り役の女性もめっちゃ美人。
ふたりが仲良くやりとりしてるのを観てるだけでほんわかしてくる。
★☆★ regret... ★☆★
▼ THE LAST NARUTO THE MOVIE
うーん…、これわざわざ劇場作品として作る必要あったの?って感じ。
わざわざ新キャラ出してこういう壮大なバトルものつくるよりも、既存のキャラで完全なヒューマンドラマに絞って作ったほうがよかったんじゃないだろうか?
色々と唐突だし、時間稼ぎのような無駄な間がくどすぎる。
▼ LUCY ルーシー
ほぼ韓国映画なのにそれをひた隠しにしてるのがなんか嫌な感じ。
それさえなければ。
▼ ダイバージェント
期待して観たんだけど期待はずれだった。
けっきょくなんのための戦いなんだ?
異端者の脅威ってのが全然伝わってこないし、勇敢=イジメてるだけだったりと、主義による5つのコミュニティっていうそもそもの設定があんま活かされてないのがなんだかなぁって感じ。
▼ 世界の果ての通学路
めっちゃ期待してたのに演出が露骨過ぎてガッカリだった。
アフリカでの通学路ではカメラが常に先回りしてたり、子供たちが立ち止まって通学路を確認していたり、それは他の地域の通学でも同じことが言えて、普段やってないことを演出上ムリヤリやらされてるんだろうなぁというのが目に付きすぎてウンザリ。
そもそもこの通学自体が毎日やってない、もしくはこんな道のりじゃないんじゃないの?というこの作品の根本的な部分にまで疑念が及んでしまう残念なつくり。
▼ エージェント:ライアン
スパイものなんだけど、アメリカ側もロシア側も計画が雑すぎ!!
本気で成功させようと思ってんの?!ってツッコミたくなる。
情報戦やスパイ活動とかもなんか薄っぺらい。
とにかくツッコミどころが多すぎて全てが中途半端な感じは否めない。
★☆★ Razzies... ★☆★
▼ オンリー・ゴッド
映画通であることが自慢な人とか、サブカル好きな人にはたまらないかもしれないけど、おそらく一般ウケすることはない。
グロい暴力性が脳髄にトラウマを突き刺し、苦笑いを越えて思考を煙に巻くようなシュールなシーンが頭の中でモヤモヤし続ける。