週刊金曜日な日々

「週刊金曜日」、一読者のB級時評
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魁皇関 白星の花火師逝く

2011-01-30 21:38:12 | 週刊金曜日
テレビ朝日「なにこれ珍百景」でもとりあげられた
直方の名物。

魁皇関が白星だと花火を上げていた方が亡くなりました。

以下、転載
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大相撲の大関、魁皇関(38)が白星を挙げる度、古里・福岡県直方市の遠賀川河川敷で祝福の花火を上げた新谷嘉昭(しんたに・よしあき)さん(81)が29日、脳幹出血のため亡くなった。魁皇関の新入幕から約18年間、場所中は休まず河川敷に通った「伴走者」の訃報(ふほう)に、魁皇関も肩を落とした。後援会関係者は「通算勝利記録1045勝に並ぶまであと10勝。一緒に祝いたかった」と突然の死を悼んだ。

 新谷さんは29日朝、自宅で倒れ、搬送先の病院で息を引き取った。

 勝てば2発、勝ち越せば5発、優勝は10発。住民は、新谷さんの花火の音で魁皇関の活躍を知ることができた。打ち上げは、魁皇関が幕内に昇進した93年5月の夏場所から。仕事は自動車整備業だが、花火打ち上げの資格を持っていたため、後援会などから頼まれた。

 年間90日の場所中は午後5時過ぎに軽トラックで河川敷に乗りつけた。初場所は寒さがこたえるが、土俵に上がり続ける魁皇関の姿に「魁皇が休まんのなら、休める仕事じゃない」と通いつめた。

 祝砲の時は「直方におって、魁皇を嫌いな人はおらんから」と上機嫌。負けると「景気が悪い」とすぐ帰った。カド番をしのいで迎えた昨年11月の九州場所で12勝を挙げた魁皇関に「やっぱり勝つと景気がいいよ」と目を細めていた。

 魁皇関は「故郷で新谷さんに上げていただいた花火にどれほどの勇気をもらったか計り知れない。ご恩返しのためにも、一番一番を大切に土俵を務め、精進していく」とのコメントを出した。

 内藤博俊・後援会長は「寒い日も雨の日も本当によく続けてくれた。魁皇関のように、新谷さんも元気でいてほしかった」と惜しんだ。

 葬儀は31日午後1時、福岡県直方市新町2の6の47の直方葬祭直方斎場。喪主は妻リツ子(りつこ)さん。

毎日新聞【小畑英介】

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