週刊金曜日な日々

「週刊金曜日」、一読者のB級時評
題名に「週刊金曜日」と使用する事は、編集部の許可を得ています。

「冬の兵士」反戦イラク帰還兵の会・著

2009-10-10 12:28:28 | 週刊金曜日
天木氏のブログで紹介があったので読みました。

天木直人氏のブログ「鳩山民主党の対米外交に「冬の兵士」を捧げる」

「冬の兵士」反戦イラク帰還兵の会・著

日本では報道されていない
アメリカ国民にも知らされていない、イラクの真実。
こういう戦争をコイズミは支持し、私たちの税金で、アメリカ軍への給油が続こうとしている。。

P32
「俺は今、ラマディー北部の人口の半分を殺したようだぜ。正式手続きなんかクソくらえってんだ。そんなもん知ったこっちゃない」

P34
パトロールの際に間違いを犯したときには「捨て置き武器」がありました。
(注・米兵が無防備の民間人を誤って殺害したときに、その遺体のそばに武器を置いて、正当防衛を主張するための武器が、巡回時の車の中などに備えてある)

P47
手短に言うと、この女性の家をすっかり壊してしまっても、我々は何も発見できませんでした。女性と子どもを死ぬほど怖がらせたあげく、番地を間違えていたことに気がつきました。

P60
当時の海兵隊の交戦規則によると日没以降はあらゆるものを撃つことになっていたので、海兵隊員は消防士や警察官に発砲しはじめました。

P64
イラクでしばしば行われた行為に、通りがかりの車への滅多やたらな銃撃がありました。海兵隊員の多くにとって、この行為に対する責任から逃れることはきわめて容易でした。というのもわが隊の交戦規定によると、カームイの住民は前もって警告を受けており、米軍の車列が近づいたら車を完全に停止すべきだと知っていると明言されていたからです。

P75
家宅捜索について。捜索のとき、家を間違わなかったことなどなかった。人を間違わなかったこともなかった。一度もない。

P191
退役軍人医療制度の加入を申請したけそ、手続きだけで最低3ヶ月はかかった。精神科の治療を電話で頼むことができたとき、あと3ヶ月は予約が取れないといわれたので、取りませんでした。

P192
ベトナム帰還兵はどの人も、自分と々理由で支援と治療を求めていて、みんな30歳も年上です。この制度の中に30年長くいるんです。30年間同じ薬を飲んで、同じ心理療法を受けていて、そしてまだそこにいて、まだ同じ問題を抱えている。

P252
イラクに派遣した部隊に装甲のないバンビーを使わせていたことで、ドナルド・ラムズフェルドが責任を問われた後、バンビーはすべて装甲仕様に改善されましたが、エンジンは元のままでした。ですから、クエートの未舗装の道を走っていたのは、車体の両側に数千キロの鉄板をボルト付けしたこういうポンコツのトラックでした。アクセルを目いっぱい踏んで走っても、時速20Kmから30Kmしかでません。

P254
2003年9月、私は80名の兵士を任され、武器持たずにイラクの交戦地域に派遣されました。武器も弾薬もまったくないまま、イラクに入ったのです。
(略)
その月の終わりごろ、私は重要な戦略地点、シリアとイラクの間のワリードにある国境検問所を任されました。シリアとイラクが接する国境100Kmとアンバーン砂漠5000~1万平方キロメートルの安全を確保するために、私に与えられた兵士は30~40姪でした。

P284
「われわれが壊したのだから元に戻すまでいるべきだ」という言い分は、一度壊れたら決して元には戻せないもにについて釈明できません。また壊されたあと「もっと壊される」場合もあるという見方にも目をつぶるものです。


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