週刊金曜日な日々

「週刊金曜日」、一読者のB級時評
題名に「週刊金曜日」と使用する事は、編集部の許可を得ています。

裁判は公開リンチではない。

2007-09-20 23:27:52 | 週刊金曜日
「万死に値、命で償え」=遺族が陳述、うつむく被告-光市母子殺害・広島高裁 (時事通信) - goo ニュース

この事件についてはテレビで有名な弁護士が、「被告の弁護士団を罷免処分にしよう!」と呼びかけたり、外野がものすごくかまびすしい。

家族を殺された被害者が「死をもってつぐなえ」というのは、判ります。
じゃあ、それと同じ論法で全マスコミが報道するのは、疑問です。
弁護団は、被疑者の利益を守るのが使命ですから、「検察が立証した事実関係に疑問がある」という点もおなじくらい報道する必要があるのでは?
私が見聞した限りにおいて、この点を報道したのは「週刊金曜日」だけです。
特にテレビは「2人の人間、しかも一人は乳児を殺して、死刑にならないなんて」
という論調が目立ちます。
でも、鹿児島での「でっちあげ選挙違反事件」などを思えば、検察の取調べが正しいものだったか?という疑問は捨て切れません。
その検察の取調べにそった被告の一審・二審の主張が、差し戻し審で変わっても、しかたないのか?と思います。

日本は法治国家です。
法の元では、マスコミが有名にした事件も、ほとんど報道されない事件も平等でなければいけません。

冷静な報道を望みます。

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