週刊金曜日な日々

「週刊金曜日」、一読者のB級時評
題名に「週刊金曜日」と使用する事は、編集部の許可を得ています。

「ヒルズ黙示録」大鹿靖明著

2006-08-30 12:10:00 | 言葉
話題だった本をやっと読みました。

「風が吹けば桶屋が儲かる」そのままに、シティーバンクに金融庁の監査が入ったら、日本放送の株が空中浮遊し始めて、ライブドアがその株を大量取得したという・・・ウソのような本当の話。

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掘江の原動力は、他に類をみないほど深く自分を愛することができる力にある。
(335P)
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というか、自分しか愛せなかったという感じですね。

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ハイパーネットを経営していた板倉一郎は堀江が道を踏み外す原因をコンピューター・オタクだったことにあると喝破している。
「もともと堀江君はコンピューターの技術者だった。コンピューターの技術者が技術を競うとき、他の技術者では思いも付かぬプロ義ら民具手法を探し求める。ハードウエアーの特徴を調べ、オペレーションシステムの穴を探し、目的の動作を他の技術者よりも短いコードで、かつ林処理速度で実現すれば技術者としての成果を挙げることができる。つまりシステムの『穴』を見つけたものが勝ちなのだ。」
(Voice 2006年3月号「ホリエモンは何を間違ったのか」)
そして、旧ライブドアの事業を譲り受けたあとの2003年以降、堀江たちは証券市場や法律などの隙や穴を見つけ出すことに、まるで自らのれぞねー取るがあるかのように、のめりこんでいく。
(338P)
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どうやらこれが、堀江&ライブドアの本質のようです。

本当に面白い本でした。

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