お別れ…

マーチへ

マーチと出会ってもう15年と7ヶ月の歳月が過ぎました。
最初に…まだマーチと言う名前がつく前に出会った時のあなたは
歩くこともできない生後1ヶ月の子犬だったよね。
コロコロの７頭の子犬から一番小さなあなたを家族に迎えたのは
ただただ可愛かったから。
それなのにパパがあなたに出会って最初の一言は
「ぶちゃいく～(笑)」だったんですよ。
でもそんなパパが一番マーチのことを溺愛していたよね。
マーチと言う名前は３月“March”生まれだから。
我が家に来たばかりのころは先住の３匹の猫よりも小さかったから
猫に苛められないようにいつもママのエプロンの
大きなポケットの中で過ごしていたよね。
なかなかご飯を食べてくれなくって歩くことも下手だったので
家族皆で大きくなれるか心配ばかりだったんだよ。
そんな心配も初夏を迎えるころには消え去って
外を元気で駆け回るワンコになってホッとした。
でも甘えん坊でさびしがり屋のマーチは
たくさん駆け回れるからと山に連れて行ったりしても、
ちょっとでもママや私の姿が見えなくなるのが嫌で
ちょっと走っては立ち止まり振り替えるそんなことしてたよね。
それにお留守番も嫌いだったよね。
皆がお出かけの用意をしていると足元を付きまとい
見上げるような眼差しで訴えかける表情は
正直…反則技だったよ～。
そんな表情をさえれるとついついお留守番がかわいそうで
どこへでも連れて行ってたよね。
それでも連れて行けないときはママがなだめてごまかして…。
私とは小さなころから姉妹のように過ごしたね。
じゃれあう1人と1匹を見てよくママが
「大きな子供がじゃれあってるよ～」って言ってたの覚えてる。
本当に子供のようにベッドや車の助手席を取り合ったり
マーチと遊ぶときは私は子供に戻れました。
そんな可愛い妹マーチと今日でお別れなんだね。
この1週間本当に辛かったね。
よく「弱虫マーチ」って言ったけど、全然弱虫じゃなかった。
本当にがんばってがんばって生きてくれました。
天国には先に逝ったミーコやチビがきっと待っていてくれるはず。
だから淋しくないよ。
もし淋しくなったらいつでも遊びにおいでね。
お別れのときだけど「さよなら」は言わない。
…マーチ、また会おうね。