夏座敷という季語がありますね・・・
ふすま障子を外して、風通しを良くし、簾を吊ったり簾戸をはめたりして夏向きにしつらえた座敷。
と歳時記にありますが・・・今はこんな座敷はなかなかないと思います。
わが家は古いのですが、夏は障子を外すぐらいで簾戸までは・・・
大分県杵築市に老舗の茶舗があります。もう20年ほど行っていませんが・・・当時は数回行ったことがあります。
杵築は坂の町、酢屋の坂とかありましたね、武家屋敷などもありました。その中の一軒です。
何処に行っても質問が好きな私は_(_^_)_
お店の土間に入って店内を見渡して、自分が何を買いたいかとかは言わずに質問攻めでした。
ちょうど夏でして、見事な座敷のしつらえが土間の奥に見えます♪
ため息とともに見事な座敷ですね・・・とかなんとか上手いことを言いながら(笑)お話を伺いました。
季節によって建具を変えるのも大変なんですよ、とのお話もしてありました。
またお抹茶を頂きましたが、干菓子が見事ですねと言いますと、お店の別称の〇〇庵という型押しがなされた落雁でしたね・・・その名の意味も質問してました。お抹茶の点て方から様々なお話をお聞かせくださいました。
ただただ恐縮?いや私が厚かましいのです(笑)
例句に
真中に僧が帯解く夏座敷 柿本多映
昔のわが家の景色ですね・・・今は離檀したお寺ですが、先代のご住職は暑い最中のお盆の檀家回りの最後はわが家に寄られておりました。そしてお風呂で汗を流し、夕食を食べてからお寺へ帰られておりました。子供の頃は祖母や母など、もうすぐお坊さんが見えると言って準備をしておりましたね。
今年は母の初盆です、お盆の祭壇を飾りますが・・・設えは業者にお願いしております。しかし障子や襖は取り外したりして夏座敷らしくしないといけません。
この夏は忙しくなりそうです
庭石の袂の高さ夏座敷
今ごろ袂なんか使いませんけどね、イメージです
おやすみなさい