わが家の手水鉢?
石臼です・・・昔はお餅を搗きました。
玄関前に置いています。薄く氷が・・・薄氷(うすらひ)ですね。
春先になって寒さが戻り、うすうすと氷が張るのを見ることがある。と歳時記の解説にあります。
例句を読みますとなるほどなーと・・・
せりせりと薄氷杖のなすままに 山口誓子
父病めば空に薄氷あるごとし 大木あまり
薄氷(うすごほり)空に奥山ある如し 河原枇杷男
せりせりと杖で薄氷を割っているのですが、その薄い氷が杖のなすままにやわらかな感じで割れているのでしょうね。そして自らの歩みを確かめているのかもしれないですね。
空には雲と星と月とお日様となんですが、薄氷。一番頼りになる人が病になり見上げる空はいつもの美しい空ではなくなってしまった、まるで薄き氷が張っているようだと。
奥山の句も、空に知らなかった世界があったと言っているのでしょうか?美しい空にそれを遮るものは、驚きの中で発見するのでしょうね。