一句鑑賞

ポポポポ ポン

北部九州は雨が少ない・・・明日は午後から雨予報です。

山に登っていたころ、草木の花などに癒されました。

これからが時期だと思いますが、沙羅の花(しやらのはな)、季語です。

沙羅の花(さらのはな)・夏椿・姫沙羅(ひめしやら)。

英彦山に登るときは、別府という地区にある公共駐車場に止めます。

その駐車場の道をはさんで向かいにお土産屋さんとうどんか何かの軽食堂と、喫茶「姫沙羅」がありました。たぶん今も?あって欲しいが・・・

その喫茶に入るとカウンター席がUの字に10席あったろうか?

山側というか片面はすべてガラス張りの大きな窓?で、小鳥が飛んで来て餌をついばむ様子が見れるようになっていた。その一隅に姫沙羅が咲いているのである。

この駐車場あたりが標高で600m、英彦山頂上は1200mだから約600mを上ることになります。最初は奉幣殿まで石の階段が続きます。かなり急ですので息が上がりますね、準備運動のつもりで上がっていました。

英彦山神宮へ参拝して登ります・・・かなりきついコースだと思っております。数年前にグレートトラバースの200名山だったか、あの田中氏も登りながら思ったよりきつい山だと感想を言ってらっしゃいましたね。彼はずっと下道を歩いて来てから上るのですから・・・信じられません。駐車場の600m地点までのドライブも大変なんです(^_^;)

で、下山しての楽しみが姫沙羅でした。お綺麗な女性が淹れてくれるコーヒーが楽しみでした?いや彼女だったかも(笑)

こういった山へ行くのは花などもそうですが、鳥の声なども聞けて季語の中を歩いているようなものです。

一度だけですが、筒鳥(つつどり)の鳴き声をかなり近い距離で聴きました。歳時記の解説には・・・

ホトトギス科の鳥。色彩・大きさ・習性など郭公とよく似る。ポポポポ、ポンポとあたかも筒を引き抜くような声で鳴く。低山帯・平地に多く生息、4月中~下旬に南方より飛来、秋に去る。他のホトトギス科の鳥同様、托卵の習性がある。地方によって名称はさまざま。・・・となんか曰くのありそうな解説が書いてあります。

このポポポポポンポンは聞いたときもそのままでしたので、お!筒鳥!

大きなヒノキの樹林によくひびく声でした。

例句には・・・

筒鳥や山に居て身を山に向け   村越化石

筒鳥や風いくたびも吹き変り   山田みづえ

つつ鳥にきつと二こゑ(二声)づつの喉   斎藤美規

などとあります・・・

下山しているときでした、二三人で腕をまわして届くぐらいの大きなヒノキの植林帯でした、高みからのポポポポンに思わず止まって身を向けたのでした。私も(^_^;)

風いくたびも吹き変りの句は、素敵だなーと思います。実際に其処に居る間に風が変わるわけではありませんが、声を聞けばまた今年も来たのか、己が心にあるものも見方が変わることもあるとも・・・

ふた声づつの喉・・・正にそのままでしょう!

その時も今も筒鳥で句はできませんでしたが、例句を読んでますとなにやらできそうな気もしてきました。

といったところで・・・ポポポポ ポンと消えましょうか。

英彦山、今がホトトギスの声も聴ける季節です・・・行きたい!切に行きたいのです(^_^;)

わが家のアマリリス、母が植えとったんかいなと・・・

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