一句鑑賞

俳句でものを見るって

5年前の一枚。田植えが済んだばかりの田を背景にアマリリス。

鉄塔、火の見櫓だったか?

植田に映っていいですね・・・これを水田に映ってといいますとどうでしょうか?植田は俳句季語です。

同じ景色でも俳句の季語で見ると、ちょっと違って見えません?(笑)

ちょっと心が詩人になった気分!?

実はここが大切なんですね、自称俳人といたしましては(^_^;)

先達の俳人たちは俳句でものを見る、見なさいと仰いました。

どうやって俳句で見るの?わかんない(^_^;)

そこがポイントでして、歳時記を読んでいれば見るもの聞くものすべてが句になると・・・そこまでは言いきれませんが、大きなヒントになると思いますね。

植田、田植を終えて間もない田のことである。苗は整然と列をなし、水田に影を映している。一ヶ月もすると青田になる。

と歳時記の解説です・・・

天の神地の神達に植田澄む   右城暮石

いとけなく植田となりてなびきをり   橋本多佳子

みちみちて水の寝息の植田村   熊谷愛子

などと例句があります。やはり俳句で水田を見た結果でしょうが、、、

昔、鹿児島に行ったときに田の神さんと教えられたことがありますが、そのがっしりとした石の粗いレリーフというのでしょうか、素朴で力強さを感じました。

植えられてすぐの可愛い苗は風になびいているのでしょう。

上五から中七へ、み音でたたみかけるようにきて、その寝息という静まる景色が静かに静かに広がっているのでしょうね。

といったところで

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