ハイナンNETの日常

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まさに不当判決!!

2006-09-09 19:29:49 | 裁判
「原告の請求を棄却する。」

海南島戦時性暴力被害訴訟一審判決は不当にも
原告敗訴の判決が言い渡されました。


今回の判決で裁判所は2つの法理によって原告たちの
主張を斥けています。

1つは「国家無答責」、もう1つは「除斥」。

この2つの法理はこれまでの戦後補償裁判のなかでも幾度となく登場し、
不当にも原告たちの訴えを斥け続けているのです。

「国家無答責」とは簡単に言えば戦前の国家が行った行為については、
国は責任を取らなくてもよい、というものです。これじたい何と無責任
なものか、と考えざるをえません。

さらに「除斥」とは
一定期間の時の経過によって、原告が持っていた損害賠償請求権は
消滅したというものです。これも原告たちが解放後に置かれた状況を
まったく理解していないとしかいいようがありません。


裁判所は今回の判決で原告が受けた被害事実を認めながらも
請求を斥けました。被害事実を認めながらも国が謝罪も賠償も一切行わない、
こんなことが許されてよいのでしょうか?


これらの法理はいずれも戦前の行為について「責任がない」とか
「時間がたちすぎている」と断じるものです。

しかし、原告たちの受けた被害は決して過去のものではありません。
日本政府が正式に罪を認め、謝罪し、二度とこうした被害が起きない
ようにすることなしには、この問題の解決は図れません。


そうした点からもこの判決は、まさに不当であり、今後の裁判でも
このことを訴えていかなければならないと思います。



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