ハイナンNETの日常

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wam「春の連続セミナー」のお知らせ

2011-04-06 17:58:53 | イベント案内
wam「春の連続セミナー」

女性国際戦犯法廷から10年が経ち、昨年12月の国際シンポジウムでも指摘されたのは、自分の国の戦争加害に“普通の人々”がどう向き合い、市民社会がその責任をどのように果たしていくのか…という問題でした。

春の連続セミナーでは、証言・読書・映像という異なる切り口から、戦争、「慰安婦」問題、そして私たちの戦後責任と今後の課題に迫ります。

場所:wamオープンスペース
参加費:800円(入館料含む、wam維持会員は300円)


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  第1回 wam de 兵士
   15才の少年兵―無念と怒り
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日 時:4月10日(日)14:00〜16:30
ゲスト:猪熊得郎(元日本軍兵士)

猪熊さんは、今も悔しくて、腹が立って仕方がない。なぜ自分は「4日間の断食」までして、父の反対を押し切り、少年兵になったのか?
「回天」の特攻隊員として、18歳で死んだ兄の最期さえ、さだかに分かっていない・・・それは一体どういうことなのか?

猪熊得郎:
1928年東京生まれ。父の反対を押し切り15才で陸軍特別幹部候補生に志願、45年4月、関東軍の第二航空軍第22対空無線隊として長春へ。16才で初めての戦闘に参加。長春で敗戦、その後、零下30度にもなるシベリアの地で、過酷な抑留生活を強いられた。47年12月に舞鶴へ帰国。父は既に亡くなり、兄は「回天特攻隊員」として戦死していた。20年来「語り部」として、戦場体験を語り続けている。16歳の時、初年兵訓練終了後に慰安所行きを拒み、叩きのめされた経験を持つ。


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  第2回 wam de 読書 
   シャーウィン・裕子『それでもぼくは生きぬいた―
      日本軍の捕虜になったイギリス兵の物語』を読む
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日 時:5月12日(木)18:30〜21:00
ゲスト:シャーウィン・裕子(フリージャーナリスト)

シャーウィン・裕子さんはイギリスで日本文化を紹介する講演をしている時、日本軍の元捕虜だった男性たちからヤジを受けた。「なぜ?」という疑問から元英軍兵士や遺族への聞き取りを始めて、彼らの心の傷を知る。「これは日本人が知らなければならない歴史だ」と思い至り、6人のイギリス将兵の捕虜体験をこの本にした。

シャーウィン・裕子:
1936年、名古屋生まれ。アメリカ、スイスを経て、1999年よりイギリス在住。海外生活は半世紀以上になるが、「なぜか歳をとるにつれて故国に対する郷愁が深まり、自分は日本人でしかあり得ないという感慨につまされている」と言う。著書に『女たちのアメリカ』(講談社現代新書、1991年)、『生まれ変わるヨーロッパの家族』(インパクト出版会、1996年)、『老いるヒント』(情報センター、2006年)、『夢のあと』(講談社、2008年)など。


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  第3回 wam de video 
   池田恵理子『私たちはあきらめない
        〜女性国際戦犯法廷から10年〜』(ビデオ塾、2011年)
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日 時:6月11日(土)18:30〜21:00
トーク:池田恵理子(wam館長)

女性国際戦犯法廷から10年間の「慰安婦」問題をめぐる国内外の状況を、被害女性とその支援活動を記録した映像から振り返る。日本の政治・教育・メディアでの右傾化とバックラッシュが激化する中、国際的には日本政府に問題解決を求める圧力が強まったが、いまだ解決には至らない。しかし女たちの闘いは続く――

池田恵理子:
1950年東京生まれ。NHKのディレクターとして女性、教育、エイズ、「慰安婦」などの番組を制作。同時にビデオ塾で「慰安婦」被害者の証言記録を撮り、VAWW-NETジャパンでは女性国際戦犯法廷に取り組む。「山西省・明らかにする会」事務局メンバー。2010年8月にNHKを定年退職後はwam館長。著書に『エイズと生きる時代』(岩波新書、1993年)、共著に『女性国際戦犯法廷の記録 加害の精神構造と戦後責任』(緑風出版、2000年)、『黄土の村の性暴力』(創土社、2004年)など

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