ささやかな就職応援記録

ありきたりなことを淡々と綴ります。誰かのささやかな参考になればと思い、書いてます。

OB・OG訪問を発端とする犯罪・ハラスメントについて

2021-01-17 14:13:51 | 大学卒業予定者の就職活動とは
昨今、OB・OG訪問を発端とする犯罪、ハラスメントが報道されています。
個別の事件については、捜査機関による捜査中の事件もあり、コメントを控えます。
就職活動中の学生にとっては、心配な事項と思います。

事件の背景事情として、指摘したいことは2点あります。

まず、一般に、採用過程において企業採用担当者が大学卒業予定者より優越的地位にあることです。
(力関係が拮抗ないし逆転するのは、大学卒業予定者が企業が必要としている特殊技能を有していて、しかも何かしらで実務経験も積んでいるといった例外的な場合に限られると思います。)
次に、大学卒業予定者の採用活動が自由度が高いということです。企業は採用活動を前倒したり、色々と仕掛けているというのが現状だと思います。結果、大学卒業予定者から見て採用活動なのか、採用に直結しない広報活動なのか、採用に直結しない社会貢献活動(インターンシップを想定)なのか、境界が曖昧になり、全て採用活動のように見えるようになっていると思います。

以上2点の事情からOB・OG訪問を発端とする採用担当者やOB・OGの犯罪・ハラスメントが起こった際、大学卒業予定者は抵抗・拒絶が難しいのだと思います。


そもそもOB・OG訪問のニーズ(大学卒業予定者がOB・OG訪問で得たいもの、行いたいこと)は①自己PRの一環として自己の適性や能力をアピールする、企業情報を収集するといった就職に直結するもの、②社会人のマナー、社会人の生活を知りたい、就職活動何から始めたらよいか社会人の先輩から聞きたい、エントリーシートを添削してほしいといった就職に直結しない自己啓発の色彩を帯びているもの、の二種があると思います。

こうしたことを踏まえると、被害の事前防衛策としては、①のニーズを満たすためのOB・OG訪問と②のニーズを満たすためのOB・OG訪問をきっちりと分ける。そして、①のニーズを満たすためのOB・OG訪問は就職希望企業が整備した制度に乗っかって行う、②のニーズを満たすためのOB・OG訪問は信頼のできる知り合いの先輩に限定するといった使い分けをするのがいいと思います。
①のニーズを満たすためのOB・OG訪問は企業の指揮・監督下のもとで参加することでリスクを低減させる、②のニーズを満たすためのOB・OG訪問は信頼関係でリスクを低減させるというものです。

②のニーズを満たすためのOB・OG訪問をしたいと思うが、信頼できる知り合いの先輩が近くにいない場合、キャリアセンターでの相談などで代用するといいと思います。①②に分けると②のニーズを満たすためのOB・OG訪問は必ずしもOB・OGに聞く、話す必要はないと考えられるからです。

学部・学科選択理由の伝え方

2021-01-12 22:41:07 | 大学卒業予定者の就職活動とは
学部・学科をなんとなく選んだ、例えば親や先生の勧めに従って選んだ場合の対処法について。
具体的には、採用担当者から学部・学科選択理由を質問されたとき、どう回答したらよいか。

学部・学科をなんとなく選んだ場合、学部・学科選択理由に焦点を当てて回答すると、その後の面接の展開が苦しくなることが想定されます。
したがって、端的に回答して入学後の学び・学生生活に焦点を当てて回答するといいと思います。

例えば、「〇〇について学びたいと思い、親の勧めもあり選びました。入学後、〇〇について学べただけでなく、基本的な文章作成能力を養うことができました。例えば、〇〇学のレポート作成において…。」というふうに自己PRにつなげる感じです。

過去の学部・学科選択理由は、今の興味・関心と必ずしもイコールというわけではないので、端的に答えることで足りると考えます。

(補足)
一貫して、当該学部・学科での学びを強く希望していた場合は、学部・学科選択理由に焦点を当てて学びに対する熱意をPRするのもいいと思います。

学歴に惑わされない

2021-01-11 07:50:46 | 大学卒業予定者の就職活動とは
学歴に惑わされないでください。
高学歴の大学だからこうとか、そうじゃないからこうとか考える必要はないです。

〇〇大卒だからこういう業界に行かなきゃ、大企業に行かなきゃ、といったことを考える必要はないです。
逆に、〇〇大卒だからこういう業界にしか行けない、大企業は諦めなきゃ、といったことも考える必要はないです。

大学受験を頑張ってきたとか、大学での学びを頑張ってきたとか、そういったことは自己PRに使えるリソース(資源)になりえます。それは否定できません。

ただ、応募企業選定においては、学歴や勉学にどれくらい力を入れたかなどではなく、自身のライフプランや適性(得意・不得意)に沿って選んだ方がいいと思います。
理由は、学歴や勉学にどれくらい力を入れたかは抽象的すぎる要素なので具体的な応募企業選定に役立たないと思うからです。

学歴でざっくり応募企業を選んで仮に入社できたとしてもミスマッチの危険は高まるのかな、と思います。
就職活動の時間は限られているので(企業数が多いので)、学歴でざっくり選びたくなる気持ちもわかります。しかし、せめてこういう教科、学問、作業は向いてたけど、こういう教科、学問、作業は向いてないな、だからこういう業界・職種は向いてそうだけど、こういう業界・職種は向いてなさそうだな、くらいには踏み込んで考えていただきたいと思います。

新卒応援ハローワークについて

2021-01-09 22:04:00 | 大学卒業予定者の就職活動とは
一言でいえば新卒就活に特化したハローワークといえると思います。都道府県に1から数か所あると思います。

キャリアセンターなどに相談したことがなく、卒業年度1月現在内定を得てない方は利用を検討してみるといいと思います。

周りの人に相談できる人がいない場合、相談しにくい場合、私はまず大学のキャリアセンターの利用をオススメしてます。OB、OGの支援実績に基づいた支援が期待できるからです。

ただ、卒業年度1月現在キャリアセンターを利用したことがない場合、新卒応援ハローワークの利用を検討するのもいいと思います。

理由は一つ。キャリアセンターが次年度卒業予定の学生の支援にシフトしていくであろう時期だからです。はっきりいうと混むおそれがある。この辺りは各大学の実情にもよるとは思いますが。

以前からキャリアセンターを利用している人はこのままキャリアセンターを使い続けるという選択もありだと思います。

新卒応援ハローワークに行くとまずこれまでの大学生活、就職活動を共に振り返る作業に入る場合が多いと思います。
なお、念のため。この作業、これまでの大学生活、就職活動を悔い改めるためといった趣旨では全くないです。就職に向けて大学生の方の興味・関心を共有するためのものです。
そしてハローワークの求人の紹介、エントリーシートの添削や面接練習などとつながっていきます。

存在を知らなかったという人は頼る選択肢の一つにしてもらえればと思います。

インターンシップの理想像

2020-12-19 07:41:00 | 大学卒業予定者の就職活動とは
学生側としてインターンシップに参加した、社員側として学生を迎えた者の感想です。

感想としては、社員さんの力量、社員さんとの相性によって、何か感じたり、何も感じなかったりはあるんじゃないかなと思います。
そう考えると、学生側としては色々な部署の業務を少しずつ体験できるインターンシップが理想に近いのかなと思います。理由は色々な社員さんの業務遂行に触れることが可能だからです。

新規プロジェクトに触れる、新規プロジェクトを提案してもらうといった聞いた感じ派手なインターンシップもあると思います。でも、そういったプロジェクトに携わることができるのは何年目からですかという話です。そこを確認しないとせっかくのインターンシップがミスマッチの引き金になりかねないと思います。

少しずつの体験では企業理解が深まらない、優秀さをアピールできないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはないと思います。多くの社員さんの業務遂行に触れた方が企業が大切にしているものは見えやすいと思います。また、優秀さのアピールも少しの工夫でインターンシップ先の利益にわずかにでも貢献し(例えば、業務効率化につながる提案をするなど)、アピールすることは可能だと思います
ただし、インターンシップの主たる目的は、学生の職業意識の醸成にあると思うので、優秀さをアピールしなきゃ、インターンシップ先の利益に貢献しなきゃと気負う必要ないとは思いますが。

企業の実情に応じて色々なインターンシップがあると思います。インターンシップ選びの参考にしてもらえればと思い、インターンシップの理想像の話をしました。