遺書を入手した経緯、なぜ公表が2年後の今になったのか、赤木氏の葛藤や苦しみなどが、記者の手により分かりやすく克明に伝えられ、遺書の全文は最後に掲載されていた。
赤木氏の手記には、改ざん指示に逆らい切れなかった流れや、財務省が国会で虚偽の答弁をしていること、自分も犯罪者として検察に呼ばれ、「検察は何を言っても思い通りの供述を取る」などと怯える様子などが綴られていた。
赤木氏は、財務省が責任を負わずすべて下部組織である近畿財務局の責任にするのだろうと絶望的に予測し、「怖い無責任な組織です」と書いている。
それは今の政府そのものの姿勢でもあり、この件の責任はもちろん財務省にあるけれど、そこまでして総理を守らなければならない理由はなんなのか、人質か何かとられているのだろうかと怒りがわいてくる。田中角栄は訴追されたのに、なぜ安部総理だけがこんなにも守られているのか、不可解でならない。
読む前は、遺書だからといってすべて事実が書かれているとは限らないという考えもないではなかったが、感情的な部分を抜いても、これは多くの日本人が読むべき記録だと思う。
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※森友学園への国有地売却問題/鑑定価格9億円余の国有地を、安部晋三首相の妻が名誉校長となっていた森友学園の新設地として8億円以上も値引きして売却していた問題。豊中市が平成29年2月8日に、国を相手に売買金額の公表を求めて提訴し、翌日朝日新聞がこれを報じたことから発覚。
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