
新・講談社の絵本から「安寿姫と厨子王丸」を借りてきました。
子どもの頃、挿絵付きの児童書で読んだ「安寿と厨子王」が懐かしくてですね。子ども心に、人買いにさらわれて母親と生き別れになるというショッキングな内容に強い印象が残っていて、最後の、盲目の母との再会の場面も、絵の雰囲気をよく覚えています。
この絵本は、安寿(姉)と厨子王(弟)が観音様の小さな像を持っていて、それを拝むと鞭で叩かれた傷が治ったり、観音像の導きで厨子王の運命が開けて行きます。母親の目も観音像のおかげで治ります。が、それは私が昔読んだときの記憶とは違います。安寿も、厨子王が逃げた後死んでしまい、母に再会できたのは厨子王だけだった、母は盲目のままだった。と思いますが…確かめるすべはないですねえ。
絵本によって、やっぱり子どもへの配慮が違うなあと思います。私はやっぱり、観音像に助けられたリしないほうがいいと思うし、厨子王を逃がし苦役を続けた安寿は亡くなっている方がリアル、そして孤独のうちに母に再会したほうが感動的、と思います。まあ、やっぱり最初に読んだ話がよく感じるのはしょうがないですね。
息子も一気に読んでいましたが感想などは聞いていません。