既得権益とか昔からやってきたことを変えたくない人のために、組織や産業が古いしくみのままグズグズに崩れてしまう、というのは現実によくあるはなしですが。
録画していたドラマ「ファーストペンギン」を観ました。
これは、そういう古い慣習を主人公が打ち破って、いかに未来を切り拓いて行くか、というお話ですね。実際のできごとがモデルになっているらしいです。
***
あらすじ〉シングルマザーの岩崎ほのか(奈緒)は幼い息子と地方の漁港町に移住する。
そこで出会った漁師のおじさん(堤真一)から、廃れゆくわが町の漁業を盛り返す方法を考えてほしいと依頼されるが。
ほのかが立てた計画に漁業協同組合長(梅沢富美男)はあの手この手で邪魔してきて……。
***
いままだ2話までしか見ていないですけども。
ほのかの着ている服が、赤や黄色の原色ワンピースとか、鮮やかな色合いのものが多くて目に楽しいです。
ほかにも漁師の格好が実際こんなカラフルかな?と思うような場面もあり、絵面がかわいくきれいだなと思うところが多々ありました。
ただ、そういう所を意識して映像を作らないと、そんなにきれいに映していない空と海しかない風景のなかで、漁港はますます寂しい場所に見えたかもしれません。
逆にそれが狙いだったのかな?
色彩豊かな服を着ている主人公は、色の乏しい漁港では異端です。
漁師さんたちのために頑張るものの、港では爪弾きにされてしまう彼女らしい、とも言えましょう。
この色彩のコントラストによって、新しいことをやろうとする女と、古い慣習に縛られる男たち、という対比がより鮮明に感じられました。