花日和 Hana-biyori

本日は、お日柄もよく

原田マハ「本日は、お日柄もよく」 (徳間文庫)


お気楽OLの二ノ宮こと葉は、密かに恋していた幼馴染の結婚披露宴で、感動的なスピーチを聞いて感激する。そのスピーチをした女性は、伝説のスピーチライター・久遠久美。こと葉は、なぜか彼女のもとに弟子入りし、政治家の選挙スピーチを担うことになる。
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読書メーターで去年の1位になっていたので珍しく買って読みました。衛星放送でドラマ化もされていましたね。見ていませんが。

スピーチのハウツーというか極意みたいな部分は非常に興味深く面白かったんですよね。言葉がものごとを動かすってこういうことか、という納得感や醍醐味がありました。


けれど、主人公こと葉のいかにも現代っ子女子風に寄せようとしている一人称語り、人物像がいまひとつ好きになれませんでした。現実の政治団体や企業をモデルにしている風なのも違和感があり、いまいち乗り切れず。

その後どうなったか分かってしまうからかな~。読んだタイミングも関係しているでしょう。政治の話をやるなら、まったく架空のお話にして欲しかったなあと。

コメント一覧

スウ
くらさんコメントありがとうございます。
そうなんですよね~。もっと、こと葉が具体的に草案を練るところなんかも見たかったなあという気がします。同僚の描き方も少女漫画っぽくてなあ・・・とか。でも、総じて良い小説だったとは思います。

島耕作ですか!私はちゃんと読んだことないかも。…20年以上前ですね!まだ課長だったころ(笑)
舞台は東芝(ぽい)なんですか?そりゃあやったら凄いですね。今日もケタ違いの赤字ニュースを見ました…。逆に面白味をキープしてどんな風にかわすのかも興味深いですね~。
くら
本作、面白いことは面白いが・・・という感じが拭えませんでした。おっしゃるとおり、スピーチのノウハウ部分の方が、主人公が成長していく過程よりも面白くなっちゃてるんですよね。言葉の力を伝えていく様は、さすが小説だよなという感じではあるんですが、あと一声の何かが足りない。

実在の団体をモデルにしたものは、その後を知ってしまっていると・・・というのもよくわかります。タイミングって難しいですね。
この問題で私が今一番気になっているのは、島耕作なんですよ。東芝の凋落を取り入れるのか入れないのか。まあ多分入れないんだろうけど、やったらすごいなと思っています。
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