私のことである。
夏に美容院に行き帰宅すると、大事なものがたくさん入っている長財布がない。
焦って探すが見当たらない。美容院に電話して、手荷物を預けていたロッカーの中に忘れていないか、もしくは誰かが(店員が)盗ったのではないか、という疑いをやんわりかけてしまった。
ちなみに会計は携帯払いでしていたので店を出る時なくても支障なかった。
その日担当してくれた男性美容師さんが電話口で、私の疑いに対して「いや、それは無いです」と毅然として仰ったのを覚えている。
結局、財布は家のいつもなら置かない場所に置き忘れていたことが発覚。出かける直前にトートバッグに入れるか迷い、予約時間に遅れそうでバタバタしているとき忘れてしまったようだ。
美容院には後で電話をかけ、受付の女性に平謝りに謝りお詫びを伝えて下さるようにお願いした。相手は感じよく「またお越しください」と言ってくださった。
その後、その美容院から割引の案内ハガキが度々くる。行ってお金を落としたほうが償いになるとは思うのだがやはりバツが悪い。
指名でもないし、あちらは気に留めず忘れているかもしれないけど、人騒がせなおばさん認定されていそう。
ハガキが届くたびに行くかどうか迷い、迂闊で失礼な自分を呪っている。