「サヨナラと知っている」
今朝の記憶
彼女との時間
本当に良いのかと
あたしは尋ねた
良いよ
良いんだよ
向こうに影が見えるよ
待っているんじゃないの
そう尋ねても
良いの
もう分かってもらった
そう答えた彼女
日向で
なんて安らかな気持ちだろう
と
多分これは夢なんだから
と
せめぎ合う
もっとそこに居たかったのに
朝陽がさして
眠っていたことがわかり
今日一日をまた
昔居たあの部屋の記憶に
滑り込ませる
一緒に聞いた歌
一緒に愛したもの
二度と手を繋ぐこともない
現実を
寿命まで生きる
思い出すだけの涙は
彼女がくれた
グラスに満ちてしまった
溢れているのは
愛情なのに
いつも涙がこぼれて
いつも涙がこぼれて
いつも夢に焦がれる
未来を見切っているあたしは
大海原ではぐれた帆船
舵も取らず
漂う帆船
ガラスのボトルに
さようならと書いた紙切れを詰めて
海に投げ込まねば
この魂は生きて行けぬくだらなさ
何度目覚めても
サヨナラしか無いのに
++++++++++++++++++++
佐野元春-彼女
今朝の記憶
彼女との時間
本当に良いのかと
あたしは尋ねた
良いよ
良いんだよ
向こうに影が見えるよ
待っているんじゃないの
そう尋ねても
良いの
もう分かってもらった
そう答えた彼女
日向で
なんて安らかな気持ちだろう
と
多分これは夢なんだから
と
せめぎ合う
もっとそこに居たかったのに
朝陽がさして
眠っていたことがわかり
今日一日をまた
昔居たあの部屋の記憶に
滑り込ませる
一緒に聞いた歌
一緒に愛したもの
二度と手を繋ぐこともない
現実を
寿命まで生きる
思い出すだけの涙は
彼女がくれた
グラスに満ちてしまった
溢れているのは
愛情なのに
いつも涙がこぼれて
いつも涙がこぼれて
いつも夢に焦がれる
未来を見切っているあたしは
大海原ではぐれた帆船
舵も取らず
漂う帆船
ガラスのボトルに
さようならと書いた紙切れを詰めて
海に投げ込まねば
この魂は生きて行けぬくだらなさ
何度目覚めても
サヨナラしか無いのに
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佐野元春-彼女