月の最初の記事は、いつものとおり従来の花札の図像を紹介していきます。
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6月の札は「牡丹」です。
左から「牡丹に蝶」「牡丹に青短」「牡丹のカス札」です。
並べられた札を見て、なにか違和感を覚えた人がいるかもしれませんね。
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この「牡丹に蝶」の札を、上下逆さまに認識している人が意外と多いんです。
これが正しい見方になります。
たしかに反対に置いてみてもデザイン的になんだか座りが良い感じがします。
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しかし、この札で赤く描かれている“もやもや”は、「雲」を表しているのです。
ですので、この赤い雲が描かれている方が上になる、というわけなのです。
実は、商品として製作されたナントカ花札の中にも、この上下を逆にとらえてデザインしてしまっているものがあったりします。
根本的な認識ミスなのでしょうが、気にしちゃいけません。ナントカ花札は自由でいいのです。
札の向きなんかものともしない大胆なデザインを期待したいですね。
なにはともあれ、この大ぶりで鮮やかな牡丹の花がどんな札にアレンジされるのか、次回以降の更新を楽しみにしてくださいね。