カウンセリング関係の本が好きで、よく読んでいますが
小説はあまり読みません
ただ、9年前
母に末期の癌があることがわかり
2か月ほど毎日病院へ通う日々が続きました
その時、本屋でなんとなく選んだ文庫本の小説が
「ノルウェィの森」です
恋愛小説でも読んで
滅入った気分をまぎらわしたいという思いからです
読み進むうち、しだいに
この作家が「好き」となり
次に読んだのが、「海辺のカフカ」です
好きな作家に出会うと
しばらくは、同じ作家の作品ばかりを読み続けます
「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」
「ねじまき鳥クロニクル」・・・
最近の「1Q84」
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」も読みましたが・・
私がいちばん好きな作品は
「海辺のカフカ」です
母との別れが近づく中
後に残る父と、どう向き合って暮らせばよいか
うつうつたる思いから逃れたくて
小説の世界へ逃げようとしたのが
読んでいる間だけの慰めではなく
物語を読みながら、私のこころは
自然に癒されていったのだと思います
数日後に
母は、亡くなりましたが
こころの囚われからは
ずいぶんと楽になっておりました
ユング、河合隼雄
こころの世界のふしぎ
どこかでみなつながっているのですね
「海辺のカフカ」を読んだ後で
運動音痴の私が始めた
新しい習慣は
ジムでの筋トレです
もう9年目になります
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