やさしい人になりたい。
なぜなら私は、やさしくないと思うから。
でも、やさしくないよと気づかせてくれる「意識」が
わたしの中に存在しているということはありがたいこと。
大切にしよう。
私が、なんてやさしい人なんだろうといつも感じてしまうある女性の
小さいころのお母さんの思い出話しを聞きました。
( やっぱり、やさしくされているんだね ) とこころの中でつぶやく私。
そしてお母さんは、そんなこと言ったかしらと覚えておられない。
「うらやましな」という感情が湧きあがります。
やさしくされなかったら、やさしくできないのだろうか・・・。
確かに、自分がやさしくされてみて、
はじめてそのやさしさがわかります。
だったら、やさしくされなかった人は、ずっとやさしい人になれないのだろうか・・・。
いえいえ、そんなことはないと思います。
やさしいとかやさしくないと感じる「意識」は、
誰のこころの中にも存在していると思います。
生きているということは、
日々、刻々、頭の中をいろんな「思考」が渦巻き、
様々な「感情」が浮かんでは消えていきます。
そんな「思考」や「感情」に振り回されないように
気をつけましょう。
しっかり観察しましょう。
いつでも「いま、ここ」
「やさしいこころ」を意識していたいと思います。
そして、ちょっと余談になりますが、
上記に登場した女性
彼女は、もっともっとやさしい人になりたくて
すごくがんばっておられます・・・
そんなにもがんばれるエネルギーは、いったいどこにあるのかしら・・・
ふっと、彼女のふれてはいけない
こころの深い奥底に、
何か知れない「哀しみ」をかかえておられるんじゃないかしら・・・
そんな気がするのです。