ひとり娘が幼い頃に作った
クリスマスの飾り
毎年この季節になると
玄関に飾っている
そしていまは、
まごくんたちが
当時の娘と同じ年ごろになった
あの頃は、
母に負けたくなくて
ひと針ひと針
真剣に作っていたことを思い出す
それでも結果に自信がなかった
自分はダメだと思った
自分は、なんて不器用なんだと
自分を責めた
やがて、手芸する時間があったら
心理学の本を読みたくなった
いま、ゆっくり自分の作品を見てみると
なかなかよくできてるじゃん
針目だってきれいだよと
ほめてやることができる
そう
いまは、わかっている
母親自身が自信がなくて
いつも小姑やら弟嫁と張り合っていて
長男の嫁としての辛さを
私にぶつけて晴らしていたんだねと
いまなら
わたし
おかあさんの気持ちがわかるよ