デジカメもスマホもない時代
写真は、カメラ屋さんで現像してもらっていたから
厚くて重いアルバムに
子育て中のたくさんの写真を
同じような写真でも
ピンボケの写真でも
ぜんぶ残らずに貼っておりました。
増えつづけるアルバムを
引越しのたびに持ち歩き
やがていまでは、マンションの収納部分を
かなり占領しながらも
ほったらかしにされたままでした。
懐かしく
ひたすらがんばっていた
時代でもあるけれど
辛い感情のよみがえる時代でもあります。

33歳の遅い結婚は
親の支配から逃れるチャンスでしたが。
それはまた
自分の感情との戦いの連続でした。
30歳までの私は、
感情というものは
意識することで
コントロール可能と思っておりました。
コントロールのできる人間こそが
りっぱな大人の条件だと
まじめに信じて疑いませんでした。
コントロールのできない人を
こころの底でバカにして
自分自身もバカにすることになりました。
その苦しみのおかげで
心理学を学ぶチャンスが与えられ
人に寄り添う優しさを知ることができました。
先日、無印良品のアルバムを
10冊買い込んできました
ここに私の人生の全ての
写真を納めることにしました。
身軽になりたい。
