大雪警報の3月11日。
あの年以来、
この日の朝は決まって、新しく降った雪で
大地がまっ白におおわれる。
今年も、白い大地が此処には広がっています。
すべてが変わってしまったのに、
何も変わらないままの現実と心。
だからこそ、今こうして
笑っていられることが、ただただ幸せなんだと
思います。
流れ続ける涙が、
どうか未来へと繋がりますように。
長男タロウに
「今日はなんの日か知ってる?」
と、聞くと
ちゃんと知っていました。
だから、伝えました。
「何処に行ってもいいよ。
だけど、此処にお家に必ず帰ってきてね。
ただいまって、帰ってきてね。」
帰る家がある、シアワセ。
帰る場所がある、シアワセ。
あの日、震える手を握ってくれて
ありがとう。
その手が、どうか
シアワセへと繋がっていきますように。
願わくば、
あの子たちの帰る場所に、誰かの笑顔が待っていますように…