山に魅せられて

山に魅せられ数十年のシニア女子。
日本百名山達成は通過点、今日も山へまいります。
一押し記事は、雲の平、高天ヶ原。

トムラウシ山の遭難事故報道に接して

2009-07-30 | 北海道
 ↓2006年8月10日に投稿しました。

トムラウシ山(1/2)
トムラウシ山(2/2)



トムラウシ山の遭難事故について、ネットサーフィンしました。
今頃ですぞ(*^^*)

と言いますのも、事故のニュースに接してほどなく、猫魔ヶ岳・雄国山(福島県)に出かけ、
帰宅後は、病気見舞い、親族のご葬儀、立山三山(富山県)の
実施計画の作成と現地への問い合わせ等で、その余裕がなかったのです。

立山へは、今朝(7/29)、JR中央線立川駅24:34発の「ムーンライト信州」で出発するはずでしたが、
お天気悪化のため、事前に払い戻しを受け、中止しました。

立山が暴風雨になったら、トムラウシ以上に、逃げ場がないですからね。
梅雨が明けてから、出直しです。
山小屋のスタッフさんへ宿泊キャンセルの連絡を入れたら、
「こちらの予報は降水確率80~90%。その方がいいですよ」と。

その梅雨が何時明けるのか、原因はエルニーニョ現象と、もう一つ忘れましたが、二つの影響で、
南の高気圧の力が弱くて、梅雨前線を北へ押し上げられないのだそうですが、
予定を立てられず、ホント、困ってしまいます。

しかし、思いがけず生まれたゆとりの時間です。

2006年7月28日 9:30 トムラウシ山(中央、遠くに見える山)


驚きました!!
 

遭難者に、防寒着を持っていない人もいた

観光旅行のつもり・・トムラウシの予備知識がない

ツアーだから楽、防寒対策はツアー会社に任せていた


これらの話は、とても、信じられない思いがしますが、
NHKニュースを動画にしたものを見たのですから、間違いはないですよね。


「防寒着を持っていかなかったなんて信じられない、だって、避難小屋なのよ。
(ヒサゴ沼の避難小屋には、毛布の一枚も無かったです)」

「雨が降らなくても朝晩冷えるんだから。
(避難小屋の利用者が多くて)夕食も朝食も外でしたけど、
その時、私、薄めのダウンを着てましたもん」と、

友人・従姉に聞かれた時に応えてまして、
友人も・従姉も、困ったような顔してましたが、今思えば、
見ていなかったとはいえ、ニュースを否定しちゃっていたのです。


「観光旅行のつもり」とは、楽しく出発されたのに遭難した今となっては、聞くに辛い言葉です。
決して、皮肉っているのではありません、
技術的に難しいところはないけれど、装備が重くて長時間ルートの、しんどい山でしたから。

ヒサゴ沼の避難小屋に留まることができなかったのでしょうか。
避難小屋を出て、稜線にあがってからは、なおいっそう強烈な風雨に見舞われたと思うのですが・・
しかし、5分後に同じ避難小屋をスタートした、静岡のチームが全員無事下山を果たしているということは、
風雨だけではなく、スタート時の残存体力の違いもあったようですね。

遭難パーティーは、大雪山旭岳から縦走してきたのですから、
その間の天候、食事摂取カロリー、体力の消耗等は、いかがだったのでしょうか。
とは言え、お天気が良ければ、このような大事故にならずに、
全員無事に下山されていたかもしれないのですから、
山歩きが好きな一人として、悲しく悔しく残念な思いでいっぱいです。

(2011年7月25日、文章の一部を加筆修正しました)


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20 コメント

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こんにちは (aigenさま)
2009-08-07 08:52:57
ご訪問、ありがとうございます。

>やはり山登りは、同じ目的を持った仲間同士で登るのが安全なような気がします。

そのとうりですね。
お互いをよく知っていますから、万が一の場合、
個人個人に合わせてどうかと、総合的に考えることができます。
場合によっては、相談して持物を分担することもできるでしょう。
また、天気によって停滞も可能ですし、
時間を遅らせてスタートすることもできるでしょう。

ただ、自分以外に登りたい人がいなかった場合です。
一人登山も、いろいろと危ないとなると、
ツアーも選択肢の一つになって来る、これがジレンマでして。

今回の遭難事故が、このまま忘れ去られてしまうのではなく、
参加者、ガイド、会社の立場から、心理的にも解き明かしていただいて、
いろいろと検証されることを望んでいるのですが・・。


>この間、コメントが残せなくて、済みませんでした、時間切れになっちゃって(;´▽`A``
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めろんさんも!! (めろんさま)
2009-08-07 08:18:35
こんにちは! お久しぶり(*^^*)

遡って読んでいただいてありがとう、あのフワフワ感かわいいでしょう。
いかにも暖かそうな外套で、あれなら、雪の中でも大丈夫、
くるまれて、ずーっと春を待っていたのでしょうね。

めろんさん、山、登ってるんだぁ(*^▽^*)
良いね、これから、いろいろなお山に、登るんだ!

がむしゃらに登っていたころが懐かしい。
あの頃は若かった、一人でもガンガン出かけて、山で怖いことなんか何もなかった、
っていうか、怖いと考えたことがありませんでした。

今、思い返せば、危険なこともたくさんあったのにね。
時々、山の話を聞かせてくださいね。
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あの時は、ごめん! (トラ子さま)
2009-08-07 07:58:00
"あの時の防寒着の話”は、ごめんなさい。
わたし、テレビ見てなかったの。
って言うか、見ていなかったということさえ、知らずにいたのですけど・・。

持っていこうと考えても、ザック重量は軽くしたいし、
お天気に恵まれれば使わずに済むわけですから、迷っちゃうのよね。

山の装備は、快適で機能は同じでもより軽いものへと、
お金がかかっても、まだ使えても追い求めてしまうのも、
安全を考えれば仕方がないよね。
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吃驚したね (うさきちさま)
2009-08-07 07:45:58
この事故を考えると、心が重くなってきます。

今は、遭難死された見ず知らずの山の仲間たちの
ご冥福を祈るばかりです。
あわせて、あなたたちの死を無駄にはしませんと。

この頃、御無沙汰ばかりで済みません。
遊びで、忙しくてね、眠くて眠くて・・
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参加者、ガイドさんの出発までの思いは・・ (チーママさま)
2009-08-07 07:38:39
防寒着を持たずになんて、どうして?なぜなの? って、いまでも考えることがあります。

アミューズからの装備リストには書いてあったはずですから、
ザック重量が重くなるし、まあ、大したことはないでしょうと
判断をされたのかしら。
お天気が良ければ、夜は、避難小屋の中ですから、
寝袋にくるまればそれほど寒くはありませんからね。

参加者もそうですが、しっかりとした防寒着のない状態で、
強行した会社側もね、ちょっと。

今、この環境の中ではいろいろと考えられるけれど、
ツアーの参加者として、その場にもし自分がいたらと考えると
自信がないよ。
不安を感じても、みんなが納得しているのなら、自分だけ止まるなんてできないから。

避難小屋を出発するまでの参加者の心もち、ガイドさんたちの思いは
どんなだったのかなって、考えると、胸がドキドキしてきます。
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おはようございます。 (siawasekunさま)
2009-08-07 07:00:23
こちらこそ、コメント、ご訪問が遅れて申し訳ございません。

それでも、ライフワークの一つとして、つづけてゆきますので、
長くお付き合いをいただけますよう、お願いします。(*^^*)
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ツアー (aigen)
2009-08-06 21:23:36
山歩き、登山は、天候に恵まれたらそれは素晴らしい事だと思いますが、このような悪条件に見舞われることも覚悟しなければなりませんね。
今回の件は、旅行会社が募集したツアーとのことで、参加者もお互いの技量がわからず、ガイドに言われるままに行動したように思います。
やはり山登りは、同じ目的を持った仲間同士で登るのが安全なような気がします。
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無理をしないためには・・ (地理佐渡..さま)
2009-08-04 07:29:27
おはようございます。

「無理をしない」はあらゆることに共通する言葉で、含蓄がありますね。

山の場合、無理か行けるかの判断は、登山者に平等ではありません。
道をよく知っているか、下山できる体力があるか等・・に、個人差があるからです。

ツアーの場合コースにレベルが設けられていますが、
山に入ってから体調を崩すこともありますから
それも当てにはなりませんし・・

それらをひっくるめたうえでの、無理のない判断を、
ガイドさんには、してもらいたいと思うのですが、
そのためには、ガイドさんの心を自由にしてあげないとできませんよね。
参加者も、会社側も。
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いろいろ考えますが、やはりそうかもと・・ (nakamuraさま)
2009-08-04 06:53:17
おはようございます。

先日、友人から、メールが届きました。
その内容に(@_@;) 以下に↓

三川台からトムラウシ山を目ざしていた。
遭難事故にあわれた方々がヒサゴ沼の避難小屋に止まった夜は、途中のルート上にテント泊。

夕食後、ガイドさんから、「明日は雨で雷の予報もあるので、下山します」と。
突然のことでびっくりしたそうですが、
夜中から雨と風が強まり、
テントは激しくゆすぶられたそうです。

3時、朝食を食べてスタートした頃には、
杖がなければ体が飛びそうだったと。
稜線を下ると風はなくなり、雨だけになり、
後はひたすら歩いて、ことなきを得た」そうです。

「ガイドは北海道のノマドという会社の
プライベートプラン」を利用したとのことです。
ツアーであること、現地ガイドであることは同じでも、
結果を分けたのはなんだったのでしょうか。

アミューズの場合、3人のうち1名が現地ガイドです。
会社側の2名のガイドに、現地ガイドがおしきられたかも
など想像してみるのです。

とすると、
>例の事故は、商売が先に来ているのではないかと思います。

に、すごく納得。
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Unknown (めろん)
2009-08-03 17:33:11
こんにちは
お久しぶりです。
白馬のツクモグサ、とってもフサフサ感がかわいらしいですね(遅いって
トムラウシ山、さすが北海道だなぁと感じます。事故はとても残念であり、今後いろんな山に登ってみたいと思う私は、改めて十分注意しなくてはいけないなぁと考えさせられました。
ちょ~初心者の私ですが、いつかhanasakuokaさんとご一緒できたらいいなぁ思っております。あっ、足手まといですよね~。鍛えなくっちゃ

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やはり山は厳しい (トラ子)
2009-08-03 14:49:04
トムラウシ山は、昨年hanasakuokaさんが登った際のブログを見せていただいておりましたので、ニュースを見たとたん驚いてしまいました。

お天気さえ良ければこんな素敵なお花畑なのに
、一瞬にして変わってしまうのですね。
TVで流れた、事故の後も変わりなく登る登山者の姿に、なぜこんなに明暗を分けるのかと考えさせられました。
立山のhanasakuokaさんの決断に、感服しました。

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びっくりしました・・・ (うさきち)
2009-08-03 14:33:10
添乗員さんも初めて登った人もいたらしいですね・・・・具合の悪くなった人に付き添っているうちに添乗員の数も少なくなっていき、皆バラバラになったみたいです・・・

hanasakuさんも、十分気をつけて、これからも山のぼり楽しんで下さいね!!
返信する
え~?というニュースでした (チーママ)
2009-08-02 08:57:15
いかにも北海道の大自然の山という感じでしたよね
素人だと夏だから!と思ってしまいますが、今回の生死を分けたものは、しっかりとした防寒着を身に着けていたかどうか?ということらしい・・・と新聞で読んで、ただのお楽しみで山に登ってはいけないな~と痛感しました。
hanasakuさん、やっぱほんとに山を愛する人なんだな~と安心しましたよ
返信する
おはようございます (siawasekun)
2009-08-02 05:10:35
トムラウシ山の遭難事故について、・・・・・・。
詳しく分かりやすい説明、・・・・・・。
納得でした。

綺麗な花&トムラウシ山(中央、遠くに見える山)景色、・・・・・・。
素晴らしいショットですね。
見て、心和みでした。
ありがとうございました。

さて、hanasakuokaさん
いつも、私の拙いブログを見て、コメント及び応援クリック、ありがとうございます。
心より、恐縮、感謝、感謝しています。。
このところ、いろいろご心配をおかけして申し分けありませんでした。
急用で外出で多忙等の理由で、ブログ更新及び応援していだいた方への訪問は、遅れました。
すみませんでした。。
返信する
無理はしない方が.. (地理佐渡..)
2009-08-01 13:47:16
こんにちは。

山を愛される方々にはとにかく残念な
ニュースだったと思います。こちら佐
渡ではついこの間、大荒れの日に海難
事故がありました。周到な準備が必要
である山のケースと違い、海の方は入
らねば何も起こりません。あの日の海
の荒れ方はそこそこのものでして、見
ていれば普通は入らぬであろうという
状況でした。どういう気持ちで水に入っ
たかは想像しますが、山の件といい、
どこか根底で通ずるものがあるような
気がします。とにかく無理はしない。
そんなところでしょうか..。
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Unknown (nakamura)
2009-07-31 21:43:15
こんばんは。

気の重くなる話題ですが、さすが、hanasakuさんです。
退く時の勇気は、行く時の勇気の何倍も、いや何十倍もありそうです。

例の事故は、商売が先に来ているのではないかと思います。利用する人たちも、提供する会社も、どこか、本質をはずしているのではないかと危惧しています。
野生をなくしつつある現代人が多くなっている平成の世です・・・。
返信する
おはようございます (tkhsさま)
2009-07-31 07:07:49
自分も歩いたコースですから、あの辺りかな、ここかしらなど、
人事とは思えなくて、とても気になっていました。
勿論事故そのものにたいしても、知りたいことがいっぱい。
すべてが、明らかになる日が、早く来てほしいです。

山は、お天気が一番のおもてなし。
楽しさは、何倍にもなりますね。

立山三山を取りやめたのは、トムラウシの事故に接してのこと。
3000mを越える吹きさらしの岩と石の山ですからね、
危ないです。
お天気良ければ、後ろ立山連峰、もちろん剣岳も
手に取るように見えるのですから、晴れた日に登りたい、
日頃、良い子にしていなくちゃ
返信する
おはようございます (まーにゃさま)
2009-07-31 06:54:59
5月の末から、毎週もしくは隔週で登っています。
宿泊登山もあって、遊びながらも忙しい。
で、ブログ留守状態に。
行けば、投稿数が増えそうなものと、まーにゃさん、思うでしょ?

ダメなんだな、これが。
山+日常のルーチンワークをこなすと、もう体力ない。
眠くて、眠くて・・(*^▽^*)



トムラウシのこと、私も、ずっと気になっていました。
ここから始めなくては、心の落ち着きどころが悪くて。
ガイドさんの様子は、参加者の話を通して、聞こえて来るけれど、
真実は見えてこない。
この辺を知りたい思いでいっぱいよ。

デジブック見せていただきました。
とっても素敵!
私も作ってみたい。できるかな?
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トムラウシ出ましたね! (tkhs)
2009-07-30 13:35:10
晴天のことしか考えないでいたのではね!風雨の中で体力も限界を超え他のでしょう、天気の悪い時はやめて、やり直せば良いのですが余裕のある考えと行動が楽しい山になると思います!
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酷い話、何故、何故、とひきずっていました。 (まーにゃ)
2009-07-30 13:04:31
お元気で山へ、もろもろご活躍だったのですね。
最近サムネールオンを作っています。以前教えて頂いた色刷りのプリントはあるのですが、
ヴィスタに引っ越しの際行方不明にごめんなさい。未だ100%ではなくて、デジブックなどで遊んでいます。
異常気象が長引き彼岸花が咲いています。
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