白馬岳(北アルプス・標高2932.2m)のツクモグサ、見ごろでした(*^▽^*)
ツクモグサの適期は、稜線の雪が融ける6月・残雪期。
砂礫地に咲く高山植物の中で、最も早く開花期を迎えます。
ちょうど梅雨時ですから、お天気は、とても不安定。
3泊4日の今回(白馬岳フラワー・ウッォチング ツアーに参加)でも、
しっかりとした青空が見えたのは1日だけ。
その1日が、ツクモグサ・ウォッチングの予定日であったことは、幸運でした。
地理的分布は、八ヶ岳の横岳辺り、白馬岳の山頂近く、北海道の一部。
↓2007年6月8日に投稿しています。
八ヶ岳のツクモグサ
分類は、キンポウゲ科のオキナグサ属。
蕾の頃には全体に毛がフサフサと生えていますが、花をひらくにともなって、この毛は落ちてしまいます。
毛のフサフサとした蕾は何とも愛らしく、まるで外套をまとっているよう。
どちらかと言えば、開いた花よりも蕾のツクモグサが好みですが、
今回の白馬岳のツクモグサは、見る限りすべて花開いてました。
八ヶ岳のツクモグサのほうがいいな~ と、思いましたが、
翌日の白馬山荘スタート時の稜線は、出発を危ぶまれるほどの強風と雨。
ツクモグサはといえば、花弁を固く閉じて蕾になっていました。
カメラはザックの中で、蕾状態を撮ることは出来なかったのですが、
前日に見た、残雪期の北アルプスの美しさ、登ったことのある山並みを前にした感激は、
補って余りあるものでした。
北アルプス、やっぱり、好いです。
残雪期とはいえ、高山は、夏ほど簡単には登らせてくれません。
例年遅くまで雪の残る乗鞍岳(標高2436.7m 白馬の乗鞍岳です)の東斜面には、
今年もまだまだ、たっぷりと残っていました。
一度融けた雪が再び凍った部分は滑りやすい。
上山は山腹のトラバース(横切る)を右へ左へと稲妻のように繰り返し、下山は・・・・・。
山腹の斜度は30度ないし35度位らしい。スキーでいえば中級の上レベルという。
登りのトラバースで、数人前を行くAさんが、
横座り状態でエレガントに音もなく下へと滑り始めた。
最初は何が起こったのか事態がつかめなかったが、
ついで頭が下向き・仰向け状態で・・(えっ! あれ? )
ずっと以前に受けた雪上訓練を思い出し「頭を上! うつ伏せで!」と声掛けたら、
上手にでんぐり返ってくれたけど、そのまま滑り落ち、
100mほど下のデブリらしきところで止まった。( ̄。 ̄)ホーーォ。
(どうしようも、できないままに、だんだん加速していったと。恐かったでしょうね)
目前をガイドさんと添乗員さんが、右へ左にターンを繰り返し滑走してゆく。
たった1分でAさんが止まった場所へ。
・・・Aさんが、立ち上がった姿を確認して、皆「(C=(^◇^ ; ホッ!)」
Aさんのザックをガイドさんが背負い、
Aさんを真ん中に3人で、思いのほか短時間で登り返してきました。
滑ったAさん、「あそこまで登りかえすのかと絶望的になったけれど、
Oさん(ガイド)が、ウサギのようにあっという間に来てくれた」と。
さすが、プロはすごいですね。
みんなに迷惑をかけてはと、頑張ったAさんもすごい。
コンパスの短いhanasakuでは、こうはいかないでしょう。
↓クリックで拡大します。
さて、hanasaku、斜度の大きい山腹の、下りトラバースを苦手としています。
同じコースを下山するので、6/20白馬山荘の夜は、
(Aさんの滑ってゆく様子を見ただけに)不安で寝つきが悪くて・・、
翌朝、トラバースではなく、斜面に下ろした40m×3本=約120mのザイルを補助に
一気に下るときいて、一安心。
で、120mはかなり長かったけれど、アイゼンが良く利いて愉しい下りになりました。
*6/19白馬大池山荘、6/20白馬山荘泊。下山は6/21・栂池ヒュッテ泊
*白馬大池山荘の営業開始日は7/4。
ツアー会社と山荘経営会社が同じであることでイレギュラーな宿泊です。ご注意を。
ツクモグサの適期は、稜線の雪が融ける6月・残雪期。
砂礫地に咲く高山植物の中で、最も早く開花期を迎えます。
ちょうど梅雨時ですから、お天気は、とても不安定。
3泊4日の今回(白馬岳フラワー・ウッォチング ツアーに参加)でも、
しっかりとした青空が見えたのは1日だけ。
その1日が、ツクモグサ・ウォッチングの予定日であったことは、幸運でした。
地理的分布は、八ヶ岳の横岳辺り、白馬岳の山頂近く、北海道の一部。
↓2007年6月8日に投稿しています。
八ヶ岳のツクモグサ
分類は、キンポウゲ科のオキナグサ属。
蕾の頃には全体に毛がフサフサと生えていますが、花をひらくにともなって、この毛は落ちてしまいます。
毛のフサフサとした蕾は何とも愛らしく、まるで外套をまとっているよう。
どちらかと言えば、開いた花よりも蕾のツクモグサが好みですが、
今回の白馬岳のツクモグサは、見る限りすべて花開いてました。
八ヶ岳のツクモグサのほうがいいな~ と、思いましたが、
翌日の白馬山荘スタート時の稜線は、出発を危ぶまれるほどの強風と雨。
ツクモグサはといえば、花弁を固く閉じて蕾になっていました。
カメラはザックの中で、蕾状態を撮ることは出来なかったのですが、
前日に見た、残雪期の北アルプスの美しさ、登ったことのある山並みを前にした感激は、
補って余りあるものでした。
北アルプス、やっぱり、好いです。
高さ10cmほど。毛が少し残っています。右の山は旭岳2867m | |||||
高さ10cmほど。毛が少し残ってます。右の山は旭岳2867m';h52.filters['DXImageTransform.Microsoft.Wheel'].play();"> | 八ヶ岳のツクモグサと比較して、株が大きいです。';h52.filters['DXImageTransform.Microsoft.Wheel'].play();"> | 八ヶ岳のツクモグサは枯草の中。白馬岳のツクモグサは砂礫地に。風当たりも強そうです。';h52.filters['DXImageTransform.Microsoft.Wheel'].play();"> | 白馬岳には個体数が多く、このような場所の、そこかしこに。八ヶ岳は少なく絶滅しないかと気がかり';h52.filters['DXImageTransform.Microsoft.Wheel'].play();"> | ツクモグサ撮影ロケーションの良さは、白馬岳に軍配を。八ヶ岳では斜面であったり、遠かったり。';h52.filters['DXImageTransform.Microsoft.Wheel'].play();"> | 雷鳥のオス。今回、雷鳥に10回以上出合いました。中央の奥から鹿島槍、五竜、唐松岳&八方尾根';h52.filters['DXImageTransform.Microsoft.Wheel'].play();"> |
残雪期とはいえ、高山は、夏ほど簡単には登らせてくれません。
例年遅くまで雪の残る乗鞍岳(標高2436.7m 白馬の乗鞍岳です)の東斜面には、
今年もまだまだ、たっぷりと残っていました。
一度融けた雪が再び凍った部分は滑りやすい。
上山は山腹のトラバース(横切る)を右へ左へと稲妻のように繰り返し、下山は・・・・・。
山腹の斜度は30度ないし35度位らしい。スキーでいえば中級の上レベルという。
登りのトラバースで、数人前を行くAさんが、
横座り状態でエレガントに音もなく下へと滑り始めた。
最初は何が起こったのか事態がつかめなかったが、
ついで頭が下向き・仰向け状態で・・(えっ! あれ? )
ずっと以前に受けた雪上訓練を思い出し「頭を上! うつ伏せで!」と声掛けたら、
上手にでんぐり返ってくれたけど、そのまま滑り落ち、
100mほど下のデブリらしきところで止まった。( ̄。 ̄)ホーーォ。
(どうしようも、できないままに、だんだん加速していったと。恐かったでしょうね)
目前をガイドさんと添乗員さんが、右へ左にターンを繰り返し滑走してゆく。
たった1分でAさんが止まった場所へ。
・・・Aさんが、立ち上がった姿を確認して、皆「(C=(^◇^ ; ホッ!)」
Aさんのザックをガイドさんが背負い、
Aさんを真ん中に3人で、思いのほか短時間で登り返してきました。
滑ったAさん、「あそこまで登りかえすのかと絶望的になったけれど、
Oさん(ガイド)が、ウサギのようにあっという間に来てくれた」と。
さすが、プロはすごいですね。
みんなに迷惑をかけてはと、頑張ったAさんもすごい。
コンパスの短いhanasakuでは、こうはいかないでしょう。
↓クリックで拡大します。
さて、hanasaku、斜度の大きい山腹の、下りトラバースを苦手としています。
同じコースを下山するので、6/20白馬山荘の夜は、
(Aさんの滑ってゆく様子を見ただけに)不安で寝つきが悪くて・・、
翌朝、トラバースではなく、斜面に下ろした40m×3本=約120mのザイルを補助に
一気に下るときいて、一安心。
で、120mはかなり長かったけれど、アイゼンが良く利いて愉しい下りになりました。
*6/19白馬大池山荘、6/20白馬山荘泊。下山は6/21・栂池ヒュッテ泊
*白馬大池山荘の営業開始日は7/4。
ツアー会社と山荘経営会社が同じであることでイレギュラーな宿泊です。ご注意を。
ツクモグサ産毛にくるまれて咲き時を待っているのでしょうか、一杯見せて貰って、幸せ
それにしても、雪面を滑走したAさん、とっさに判断できるのは流石ですね。山歩きの素晴らしさと怖さ、危険性を知りました。
毎週、宿泊登山となると、体力回復時間も必要ですし、
優先度の高いことから取り組むことになり、
ブログは後回しになってしまいます。
そのため、投稿できずにお蔵入りになった素材は、結構ありまして、
記録だけ書いて、草稿にしてあるのです。
もっとも、ガイドさんは毎年このようなことがあるので、
先刻承知のことのようです。
同じコースを戻りましたので、下山もザイルを補助に、ここを降りました。
お天気が悪くカメラはザックの中で、その様子を撮ることできませんでしたが、
愉しかったけれど、緊張もしていましたから余裕はなかったです。
ツクモグサはなかなか見ることが難しい花ですから、
ご覧になっていただけて、嬉しいです。
その技とカメラを使いこなせず、とても撮れません。
もっぱら、記録用としてシャッターを押しています。
同じ道でも、無雪期より積雪期の方が、登山レベル上がります。
一番怖いところ、恐怖な状態の時は、写真に撮れないものです。
そこ、その時の写真が欲しかったと、後で思うのですけどね。
コントラストも良いし、雷鳥まで~~♪
私も若い頃一度だけ雷鳥を見ることが出来ました。
滑られた方のところではハラハラしましたけど無事で良かったですね。
命がけの趣味ですね。。。
曇り日、山がガスっている時に良く見かけますが、
今回はお日さまの出た日に、よく見かけました。
なぜかな~?
ここは滑走してしまう人が良く出るところらしいですが、
岩が出ていないし、途中大きな木もないので、
安心でした。
何処で止まるのか、みんな固唾をのんで見つめていました。
Aさんに何事もなくて良かったです。
7月19・20に月山のお花を見に行くのですが、その頃が東北の梅雨時・・・とならないことを祈っているところです。
近くの人、ガイドさん、驚かれたこととでしょうね。
旭岳をバックにしたツクモグサ、綺麗ですね。素晴らしい景色ですね。
初めて、見ました。
感激ショットです。
見せていただき、siawase気分です。
雷鳥、可愛らしいですね。
珍しいショットを見せていただき、嬉しかったです。
siawase気分です。
ありがとうございました。