つまみ細工 「花摘」の日々

花摘がマルシェルで販売しているつまみ細工の作品について書く作品のストーリーを
製作過程とともに丁寧にご紹介しています。

私がつまみ細工を始めたきっかけと金木犀の思い出

2020-09-25 16:33:32 | 日記

こんにちは、【花摘(はなつみ)】の片岡です。

ブログをご覧下さりありがとうございます。

 

 

先日おじいちゃんが営む小さなお花屋さんに

お花を買いに行ったのですが

リンドウの花が並んでいてすごく秋を感じました(^^)

 

 

朝晩も最近は過ごし易くなってルンルンしていたら

子ども達と旦那がそろって風邪をひき

病院やら看病やらに追われ

体調管理に気をつけないと思った9月の始まりでした。笑

 

 

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今日はちょうどつまみ細工と

出会った時期と重なったので

 

 

「私がつまみ細工を始めたきっかけ」

お話したいと思います。

 

 

私がつまみ細工に出会ったのは

まだ独身だった頃のことです。

 

 

当時付き合っていた人と同棲を始め

人から見ると充実した毎日を過ごしていたと思います。

 

 

でも交際期間が8年と長かったこともあり

結婚したくてもなかなか言い出せず

私は毎日を悶々と過ごしていました。

 

 

一度は結婚について彼に話してみたものの

「ちゃんと考えてるから」という曖昧な返事で

なんとも煮え切らない感じでした。

 

 

当時働いていた職場で

上手くいっていなかったこともあり

私は結婚に逃げようとしていたのかなと

今となっては思います。

 

 

ですが、悩んだ末に

 

「やっぱり男の人に

全てを負担させるのは違うかな」

と思い

 

(当たり前のことですがお恥ずかしい…苦笑)

 

 

「彼に依存するのを止めて

自分の生活が充実することを考えよう」

 

 

と上京してからお金を節約するために止めていた

手芸を再開することにしました。

 

 

ただ、材料が手元に全くなかったので

何を始めるか非常に迷いました。

 

 

そこで調べて出かけたのが

東京の「浅草橋エリア」です。

 

 

初めて行った私はビックリしました。

上京する前は大きなデパートや手芸用品店まで

わざわざ行ったり取り寄せたりしなければいけなかった

材料が全部そこにありました。

 

 

ビーズ、天然石、パール、スワロフスキー

革、紐、アートフラワーなど

手芸やハンドメイドに必要なものが

ほぼ全て揃っていました。

 

 

後で知ったのですが

このエリアはアクセサリーの会社や

服飾関係の問屋さんがたくさんある場所で

「ものづくりのまち」と呼ばれている場所でした。

 

 

決して派手な町ではなく落ち着いていて

大好きなものがたくさん詰まったこの場所

私はすぐに気に入ってしまい

 

 

何時間も歩き続けて

たっぷりお散歩を楽しみました。

 

 

そんな時、駅から少し離れた場所に

とても小さいけれど見たことがないものを

飾ったお店がありました。

 

 

それが「つまみ細工の専門店」でした。

 

 

つまみ細工のお花がいっぱい飾られたそのお店は

お花屋さんのような手芸屋さんのような

不思議な空間で

洗練された和の雰囲気が漂っていました。

 

 

お店の雰囲気に浸っていると

気さくな雰囲気の店員さんが

「良かったら体験やってますよ」と誘ってくださいました。

 

 

「これ作れるんですか!?」と私はビックリ!

急遽体験することになりました。

 

 

小さな正方形を折りたたんで作る

シンプルな作り方にも関わらず

 

 

季節の花々を作り出す

その「表現の幅の広さ」

私はすっかり心をもっていかれてしまいました。

 

 

そして、その日を境に私は

つまみ細工の講座に通うようになりました。

 

 

おかげで休みの日に彼が相手をしてくれなくても

全く気にならなくなりました。

土曜日の午前中に寝ている彼を放って

「じゃあ行ってくるから!」と勝手にでかけました。笑

 

 

つまみ細工は本当に楽しく

私は毎週のように講座に通いました。

当時は私のような20代の若輩者は全然いなかったのですが

(みんな娘さんやお孫さんに髪飾りを作っていたので…)

全く気になりませんでした。

 

 

作った作品は家族に送ったりもして

とても喜んでもらえました。

 

 

おまけにあまりにも楽しそうに受講するものだから

ちょうど人手不足だったこともあり

講座をしているお店で働けることになったんです。

 

 

 

そしてその就職が決まった頃

本当に不思議なもので

彼からプロポーズを受けました。

 

 

 

色々あって

もう今はそのお店はなくなってしまったのですが

そこで働いた時間は今となっては私の宝物になりました。

 

 

 

今になって思うのですが

つまみ細工と出会わなかったら

私は結婚することもなかったかもしれませんし

 

 

結婚していなければ

娘に七五三の飾りを作ることもありませんでした。

 

 

本当に幸運だったなと今も思います。

 

 

 

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なんだか湿っぽい話になってしまいました。笑

 

 

ではここからは元気よく

秋を感じる新作をご紹介させて頂きます!

 

 

今回作ったのは「金木犀のまんまるブローチ」です!

 

 

金木犀は目立たない

小さな可憐なお花なのですが

実は私の実家に金木犀の花が植わっていました。

 

 

一生懸命働いてくれている両親には言えなかったけれど

ちょっと寂しい時もあった小学校の頃の私。

一人になる家に帰るのが嫌だなと思うときもありました。

 

 

でも秋になると金木犀の香りが優しく香ってきて

ほっとした気持ちになっていました。

 

 

「高貴で華やかな香りではないけれど

柔らかくて優しい気持ちにしてくれた」

 

 

そんな金木犀の花をぎゅっと集めて

まんまるのブローチにしてみました。

そんな体験からこのブローチをつけた方が

「優しく柔らかい気持ちで毎日を過ごしてくださるといいな」

と願いを込めています(^^)

 

 

いつもはワイヤーのついた台紙で

花を作っているのですが

今回はブローチ用の台を作りました。

 

 

3㎝角の布を使用することが多い私の作品ですが

小さいお花が集まっている感じにするために

今回は2㎝角にしています。

 

 

 

花芯のペップはより本物に近い印象にするため

自分で白いものに色をつけました。

正直色つけるのは大変なんですけど

妥協したくなくて…

 

 

 

花芯はつまみ細工の命なので!

(あくまで個人の感想です。笑)

 

 

ブローチ部分はクリップと安全ピンの

2way仕様になっているので

帽子やトートバッグのワンポイントとしてや

シャツにつけても華やかになります。

 

また、着物を着る機会が増える秋に

帯飾りとしてや鞄に添えても可愛いです。

 

 

本物に寄せて大きめの葉っぱを作り

クリップ部分の金属が見えないように

そっと隠しています。

 

金属が見えない方が

お花が咲いているような

ナチュラルで洗練された雰囲気になるんです(^^)

 

 

秋らしい作品ができました(^^)

 

 

 

 

こちらの作品はマルシェルで販売しています。

興味がある方は一度ご覧になってみて下さい。

 

 

最後までご覧下さり

ありがとうございました!

 

 

片岡みのり

 

 

 

 



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