須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

近代建築見て歩き(1)~座敷童さま

2021-03-07 11:08:50 | 日記
2月19日金曜日、須磨観光ハウスは、NHK講座「近代建築見て歩き」(講師:京都工芸繊維大学大学院助教 笠原一人先生)の見学で受講生の皆さま約30名のご来訪を受けました。

《講座の説明》NHK文化センター神戸教室HPより
一言で近代の建築といっても様々な意匠のものがあります。様式的なもの、アールデコ風のもの、装飾を持たないモダンなもの。
この講座では、関西に現存する近代建築の中から様々な意匠の作品を選んで訪ねます。近代建築を見ることで、建てられた時代、使われた時代を知り、携わった建築家の息吹きや建物の多様さを感じ取ります。

講師の笠原先生はこの道の第一人者で、youtubeでも近代建築の説明をご提供なさっています。興味のある方はお探しになってみるのも楽しいかと思います。

さて、お天気も良かった2月19日です。まずはお庭から外観に注目。それからご入館いただき、ロビーや階段、お部屋の内装や調度品などをご覧いただいたあと、ケーキセットでおくつろぎいただきました。





今まで「昭和レトロホテルの代表格」「須磨浦公園(1)~昭和の歴史」「『花月』70年を越える歴史」「須磨観光ハウス80年を越える歴史」「昭和12年の須磨観光ハウスメニュー」等、須磨観光ハウス「花月」の魅力を私なりに紹介して来たので、再度そちらをご覧いただくと、この建物に素晴らしい価値があることを、きっとお分かりいただけるはずです。



今回、知ったことは以下の3つです。
1 階段左手すり下に焼夷弾の跡がある
2 梅の間の作りつけ下駄箱は「網代あみの下駄箱」で珍しい
3 竹の間のガラスのデザインが秀逸

一番奥の竹の間は、文字通り竹を使った落ち着いたしつらえのお部屋ですが、なんと!「座敷童伝説」もあります。この部屋には私も何か不思議な力を感じたことがあります。
マネちゃん曰く、「だから観光ハウスは80年以上、花月は70年以上続いて来たんだ、守ってくれるものがあるからだ」とのこと。座敷童さま、どうぞこれからも須磨観光ハウス花月をお守りください。
そうか・・・マネちゃんはこの家で育った、この家の子供でしたね。座敷童さまは旧来の友人としてずっと懐かしく見守ってくださるのかもしれません。





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おススメ!!花月「ゆったりのんびり日帰りプラン」

2021-01-22 07:14:04 | 日記
「味と宿 花月」のホームページになぜか漏れているようで残念なのですが、私が好きなプランの一つが「ゆったりのんびり日帰りプラン」です。
花月は昭和レトロな造りですので、お部屋にお風呂やトイレがありません。また、お泊りいただける部屋数も少ないホテルです。しかし、だからこそできることがあるんです!





これまで家族で2回「ゆったりのんびり日帰りプラン」利用しました。一度目は夏の頃の定額利用。旅行気分で過ごしました。お風呂で汗を流し、浴衣に着替えてビールをクゥ~!お刺身や松花堂弁当でのんびりとプチ旅行気分を味わいました。

二度目は母の米寿祝、着物で出かけ玄関やホールで撮影会。部屋のしつらえもお祝い一色、帝王紫のお祝座布団、床の間の掛け軸、置物等も全て縁起のいいものを飾ってくださいました。自分たちが持ち込んだ「88」の風船なども加えると随分とにぎやかな感じです。






マネちゃんの唯一無二の「おもてなし精神」がとても嬉しく、頑張って階段を登った母も大絶賛でした。その後、着物を脱いでお風呂、普段着に着替えて会席料理をいただきました。この米寿祝は特別注文、別料金でアレンジしてもらいました。





さて、花月のお風呂は温泉で2室、時間帯を区切ってカップルやご家族の貸切風呂としてご利用いただけます。タオル・シャンプー・リンスなどのアメニティ、化粧水、ドライヤーなども完備している清潔なお風呂です。

部屋食は松花堂弁当を中心にお値段によってご相談となります。料理と滞在時間、お風呂使用等、詳しくは花月にお電話でお問い合わせください。

  「味と宿 花月」電話 078-731-3751

記念日には慶弔ありますし、お料理にも好き嫌いや予算があります。観光ハウス「花月」の最も優れたところは、お客様それぞれのニーズや予算に応じて、できうるかぎり心のこもったサービスを、個々に考え提供してくださるところです。
先祖代々受け継いできたもの、それにヨーロッパで広く見聞した経験を加えて培われたマネちゃんのホスピタリティは本物です。ホント一瞬で大事なことが分かる方です、凄い!!の一言・・・皆さま、きっとご満足いただけます。ですから、まずはお電話で直接お問い合わせの上、ご予約いただくのが確実かと思います。

土日祝祭日は料金が多少UPしますし、お泊りが混めば日帰り滞在は無理かも知れません。また仲居さんについていただく会席などは、それなりにお値段がかかると思います。特別注文は別料金です。

日が合えば松花堂弁当の村雨(5,000円税別)を基準に、飲み物付きで土日祝でも1万円ぐらい、平日なら8,000円ぐらいで宿泊せずにお風呂を楽しみ、部屋でゆっくりとお食事やお酒を召し上がっていただけます。



山陽電鉄「須磨浦公園」駅までは送迎がありますので、ご連絡の上ご利用ください。マネちゃんには「JR須磨駅まで一日二往復ぐらいできるともっとお客さん来るかも」とアドバイスしてみました。遠くからでもJRでしたらけっこう早いし、須磨駅は快速電車も停まります。

人数や日程により送迎も可能だと思いますので、一度お電話の上、ぜひご利用ください。コロナ禍でも安全な個室でくつろぐひと時、花月猫ちゃん達は玄関下まで送迎してくれるかも・・・機嫌によりますが(笑)猫ちゃん達も「お・も・て・な・し」けっこう頑張ってます!



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須磨浦公園(9)~冬の残秋:高台から観光ハウスまで

2020-12-19 15:13:37 | 日記
須磨浦公園(8)の続きです。
のり面改修工事、もう少し詳しい写真や動画も撮りました。やっぱり山陽ちゃんが頭を出しています。可愛いですね。ここでよく写真を撮っているので、のり面工事の方に「なんやねん」と思われているかも。でも負けずに動画撮影したのでご覧ください。



山のほうへ向かって方向転換90度。坂道を上ります。途中の茶屋の前、木にはたわわに実がなっています。これはハッサクか夏ミカンか???植物を知らない私や友人で情報交換しましたが、なかなかラチがあきません。落っこちている実を一ついただきました。



夏ミカンは単純に名前から考えて、夏に大きく実がなると思っていました。ホント何も知りません。実った果実が冬を越して翌年の夏が食べ頃になることから夏ミカン。寒さには弱い性質があり、気温が低くなれば冬に木が耐えられず実を落としてしまうことが、しばしば起こるそうです。

また母によるとハッサクと夏ミカンでは肌質が違うらしく、持って帰ってみた実を見て「夏ミカン」と言ってました。夏ミカンは肌質がボコボコしているそうです。とても食べられるものではないらしく試食せずに仏壇へお供えしました。ご先祖様、酸っぱくてごめんなさい。



花月の玄関口、またイロハモミジかな?、レストランから見る紅葉もまだまだ美しかったです。



①モミジ≦カエデ、②夏ミカンは越冬する・・・ホント何も知らない私ですね(笑)残秋は12月11日の話です。その後12月14日には須磨の海はグラデーションに色を変え、そして冬がやってきました。




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須磨浦公園(8)~冬の残秋:一の谷から須磨浦公園駅をこえ高台まで

2020-12-19 14:51:44 | 日記
一の谷のバス停で降りて、須磨浦公園で最後の秋を楽しみました。
公園東側の紅葉、イロハモミジ(いろは紅葉)と名札があります。まだまだ赤くてきれいです。イロハモミジはイロハカエデ(いろは楓)という楓らしく、なんでイロハなのか、なんでカエデなのにモミジなのか分かりません......あ、カエデの一種がモミジなんですね、ブログ書いてなかったら「紅葉は楓なんだ」と一生知らなかったかも知れません。



カブスカウト発祥の地の像、少年像の背中越しに光る海、けっこう渋滞しています。



公園では子供連れのお母さんも来ています。昔ながらの遊具、趣味の郷土史歴史散歩でも古い遊具をよくみかけますが、郷愁があって好きな風景です。背中のペンキが剥がれた動物さん達、たくさんの子供達を背中に乗せて遊ばせてきたのでしょう。




須磨浦らしい船の遊具や白い貝殻の遊具、風情がありますね。
駅前を越え、山陽電車を橋の下に見ながら、のり面の改修工事現場まで到着です。赤石の櫛淵、複々線のJRが眼下に見えます。




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花月のしつらえ(2)~「名甫の四季」・お正月カレンダー

2020-12-18 00:12:35 | 日記
丹羽名甫さんの作品展「名甫の四季」───
なんと!実は春から始まっていたのです。晩春から初夏にかけての書は花月の持ち物だったそうで、私も「ステキだな」と思いながら眺めているだけでした。



皆さま、よ~くご存知の通り、マネちゃんは凄腕アイデアマンです。春から初夏にかけての作品、花月所蔵の名甫作品が好評だったので「だったらこれからは名甫作品をお借りして、四季を通じて展示をすれば、もっともっとお客様に喜んでいただけるのでは!」と、ピンと来たと聞きました。



冬の作品をお正月のしつらえ「十二支」とともに、もう一度ご覧ください。可愛い十二支の人形とも合いますね。名甫作品は個性的でありながら、場に馴染み、他を受け入れる寛容さがあることに気がつきました。



大輪の薔薇とは絶対に合わない「書」ってありますよね。名甫作品とバラを想像してみても・・・なかなか合うんじゃないですか!

じゃ、お茶室には?・・・『月明かりに』なんてとてもいいじゃないですか!『月明かりに』だったら、紅葉や木の実だけでなく、コスモスにも合う、菊にも、皇帝ダリアにも、萩にも、どんな秋の花を持って来てもぴったり合う・・・場と自らを峻別する芸術作品にも魅力はありますが、名甫作品のように「融和」や「寛容」を感じる作品とは日々を共に過ごしたいですね。

さて、2021年の名甫作品カレンダーが出ました。申し訳ありませんっ、お使いいただけないように考えて写真を撮りましたので、一部をお見せしましょう。



名甫さんはかつてフランスのアンポワーズで個展を開催されたことがあります。アンポワーズのクロ・リュセ城はレオナルド・ダ・ヴィンチ最期の地として有名ですので、レオナルドに敬意を表して、肖像画と城に関係する紋章がカレンダーに使われています。



私は海外旅行も大好きですが、まだしばらくは残念ですね。人類はコロナに打ち勝ち絶滅させることはできないのでしょう。なぜならあちらの方が生命体として先輩だから。。。だったら共存しなくてはならない。場も作品も自然も、寛容に融和させる『名甫力』が必要な21世紀なのかもしれません。

😊 😊 😊 

《オマケ作品名》『異種交流』



解説:花ちゃんはいつもココちゃん大好きなんだよ~。猫兄姉より犬姉が大好きな猫むすめだよ~。人には厳しく猫むすめには優しい義母ココちゃんで~す。


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