須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

ラビとウニ太郎の家庭(2)~2021年9月1日ラビ&ニャニャ(ハナ)家 夫婦の絆

2021-09-22 08:46:36 | 猫の物語
2019年のいつからか、ラビとウニ太郎は西エリアの花月猫になり、共に成長しました。2020年にはウニ太郎の大怪我や、ラビ・ウニ太郎ともに一時的な修行の巣立ちがありましたが、2021年の春ごろには故郷である花月に戻って来ました。2021年9月現在、共に2歳~3歳、ラビは南エリア階段にニャニャ(ハナ)と、ウニ太郎は北側バックヤードにジジと、それぞれの縄張りと家族をもって幸せに暮らしています。


 ウニ太郎&ジジ夫婦。ジジとクマちゃんはそっくりです。

私はオス猫を飼ったことがありませんので生態を知らないのですが、メス猫に比べて甘え上手だと言われています。それは外面がいい証拠、だから自然界においては縄張りを守り見回ることに専心し、子づくりの後は全てメス猫任せ、妊娠、出産、子育てには無関心だと思っていました。今回、ラビが子育てをする様子を見て、オス猫に対する見方が変わりました。ラビは見事なまでにイクメンだったからです。

ちょっと前までプレイボーイだったラビがニャニャに気に入ってもらい、一生懸命家庭を守るのをみていると、とても可らしく嬉しい気持ちになります。猫は気まぐれというイメージがありますね。また種の保存のためもあって、メス猫は多重婚だとも言われています。表題を「家族」ではなく「家庭」とした理由は、花月猫ちゃん達は元からほぼ全員が血の繋がった家族であり、その繋がりを大事にして暮らしているからなんです。そこに偶然やってきた仔猫のラビとウニ太郎が成長し、ステキな家庭を築きました。自分のテリトリー内で奥さんと子供を守っている・・・奥さんの前の子供も一緒に暮らしている・・・なんかいいと思いませんか!



自分の子ではない少年・少女猫も共に暮らしているけれど、細かいことは気にせず、「幸せがある場所」を見つけたラビとウニ太郎、よかったね!!!

以前にお知らせしたように、ラビとニャニャの子供4匹のうち、黒い子1匹が行方不明、白い子1匹が衰弱死してしまいました。白い子2匹はラビにそっくりで、疑いもなくラビの子なんです。残った白ちゃん1匹はラビと連れだっていることが多く、白猫の大小、ホント微笑ましいですよ。


チビ白ちゃんは怖い目に遭ったからか、とても怖がりでしたが、少し大きくなって、最近は人にもなつくようになりました。ラビは元々人懐っこいので性格も似てくるのでしょう。チビ黒ちゃんはまだなつきませんけどね。

花月には外に鏡はないので、猫ちゃん達は自分の姿を見ることができません。まろ兄のところへ巣立った「なみちゃん」は鏡に映った自分の姿に驚いて「シャー」っと言ったらしいので、自分の姿を認識している子はいないんだと思います。ラビが自分に瓜二つの子供を特に可愛がるのはとても不思議ですが、何かわかるものがあるんでしょうかね~💛


父ラビは顔もかなり大きく身体も筋骨隆々ですが、度重なる喧嘩や免疫力の低下で背中の皮膚が赤っぽくなっていますので、皮膚用の薬を塗ってみようと思っています。ウニ太郎も鼻が傷だらけで痛々しいのですが、もうマリオより身体が大きくなりました。



頑張れ、ラビ~!頑張れ、ウニ太郎!!義兄弟2匹とも幸せになったね~🍀




ラビとウニ太郎の家庭(1)~2021年8月20日ウニ&ジジ家  ジャスミン避妊手術

2021-09-17 13:08:17 | 猫の物語
ラビとウニ太郎は2019年頃の少年期、時を同じくしてフラッっと花月にやってきたオス猫だと聞いています。ライオン家族にみられるルールと同じなら、新しいオス猫、たぶん子供のオス猫は、受け入れられることもあるようですね。新しいメス猫は猫の大家族に受け入れられないようですから、ラビもウニ太郎も「ラッキーだった」といえるでしょう。


 うろこ状の縞模様4匹 + ちょっと黒い縞1匹

7月26日に料理長から「ジジが5匹子供を産んだ!」と連絡をいただきました。北側バックヤードにある安全な段ボール箱の中での出産です。ジジは前回の子育てで、順調に育っていた渦ちゃんとコボブ(仮)が突然いなくなり、辛い目にあいました。今まではどこかで産んで、しばらく育ってから北側バックヤードに連れて来ていたのですが、今度はもっと人を信頼して、人間の近くで産むことを選んだようです。

箱穴から覗くとジジに「シャー」っと叱られるので、ジジがご飯を食べに行った隙に、マネちゃん達が交互に安全確認をしたそうです。今度は人間の目も手も借りながら、5匹は暑い8月を乗り切り順調に育ちました。5匹ほぼ全員がうろこ状の縞模様、もう間違いなくウニ太郎の子供です!ウニちゃんもちゃんと分かっているのか、乾燥機の上から見張りを怠りません。



もともと薄暗いバッグヤードの箱の中、全く写真が撮れませんでした。無理に撮ってみても5匹が固まった猫玉状態、見るのは可愛いのですが、写真でお伝えするのは無理でした、お許しを!!
ジジと子供達は、小さい段ボールから軒下に避難していましたが、お盆を過ぎてやっと出てきました!ちょろちょろ危ない!!マネちゃんが得意の段ボール工作技を駆使して安全な仮住まいを作ってくださいました。マネちゃん、ここ数年で段ボール基地を作る技がかなり上達しているようです。二重扉でジジだけは簡単に、チビ達には難しい出入り口、忍者屋敷のような仮住まいができていて「ひぇー」っと舌を巻きました。





出産については、正直「えぇ~、またぁ~」です・・・おめでたい出産ではあっても2021年春~夏、ちょっと多すぎます。みんなが元気なので、出産も多いのでしょうが、仔猫も母猫も、今後の健康を考えて、飼い主であるマネちゃんには、そろそろ経産婦の避妊から考えてほしいと思っています。

そうそうお盆の頃ジャスミンが避妊手術をしました。夏の暑い中膿んだりしないかと心配でしたが、1ケ月後9月中旬に会うと、傷もきれいで、身体も以前よりふっくらと健康そうでした。



身体の弱かったジャスミンがこれで長生きできると嬉しいな!



ビビビ・・・ビックリ!ビクトリアの子供達~これってドッキリ?

2021-09-07 23:25:52 | 猫の物語
ビクトリアとゾロは2020年秋頃、ビビから生れた姉妹です。まだ1歳に満たない仔猫なのに2021年春先の同時期に妊娠し、一緒にふっくら大きなお腹を抱えていました。ゾロが猫小屋で4匹の子供を産んだのに対し、ビクトリアはある日、お腹をペッタンコにして帰ってきたんです。私達はビクトリアがどこかで産気づいて出産した後、初産に驚き子育てを放棄したか、残念ながらその仔猫達は野生動物に食べられてしまったのかと話しました。マネちゃんご夫妻も料理長も私も、ゾロと比べてビクトリアの薄幸を哀しく思い、美味しいものを優先的に食べさせて産後の肥立ちを助けていました。みんなで心を寄せて、ビクトリアの心身の回復を願っていたんです。

ところが!!それから4ケ月近く経った8月末のある日、猫小屋の奥にビクトリアと似たベージュの縞模様の仔猫2匹があらわれたんですよ!!!もう何と言っていいか、こんなドッキリを「ビックリ」では表現できません。ビクトリアはゾロの子供達が巣立った後に、自分の子供を連れて帰ってきたんです。あまりの事態に、みんな目が点になりました。なんとまあ、猫の世界には不思議なことが起きるもんですね。

そういえば初産のハナ・・・花月建物周辺の分かりやすい場所で出産せず、「びび&ちび」がある程度育った時点で「どこからか庭を横切って、初めて産んだ子供達を、人のいるところまで見せに来たそうです」と書いたばかりでした。そんな不思議体験が私にもやってきたんですね。




離れて育てられたので今まで母乳だけだったのでしょうか、2匹は栄養不足気味で、巣立ったゾロの子に比べて身体もかなりも小さいのですが、ありがたいことに目の病気には罹っていませんでした。ここの猫ちゃん達のほぼ全員が目と鼻の感染症に罹るので、あくまで時間の問題でしょうが、それでも離れて育てられることで病気のリスクが減る事実を目の当たりにしました。

ビクトリアのお腹はけっこう大きかったので、4匹ぐらいは出産したんだと思います。花月の猫小屋まで来られたのは2匹だけ・・・自然は厳しく淘汰するんですね。

生き残こることができて、晴れて花月猫に仲間入りしたビクトリアの仔猫達、どうにかやっと、ここまで来たんです!これからも頑張ろうね!!

里親さん希望の方がいらっしゃったら、今からでもどうぞよろしくお願いしますね~。

 この形ってポケモンみたいだよね~


2016年~2018年 花月猫の歴史探訪 びび&ちび

2021-09-06 10:00:12 | 猫の物語
ゴッドマザー・ビビ・・・唯一無二の美魔女、いまだにその美貌は衰えることなく、花月猫ちゃん達の女王として君臨しています。ま、ぜ~んぜん偉そうにしてないですけどね~。ビビはたぶん、2016年頃に生まれたんだと予想されます。

ビビの初産児は2017年生まれの3匹、2021年夏に4歳から5歳になっているマリオ、ジジ、ハナ(ニャニャ)です。

マリオは中間管理職として花月全域を守っていました。縞次郎は不在、茶店に好きな女子ができて、入りびたり状態が続いている絶好の機会ですが、なぜかボスの座は狙わず、西エリアの定住猫になろうとしています。マリオも疲れたかな?もう緊張感は解いてゆっくりしたいね。長年、お疲れさまでした💛💛💛

ジジは北側バックヤードに、ハナは南エリアに、それぞれが居を構えました。姉妹とも年下亭主と仲良しラブラブ、ジジはウニ太郎と、ハナはラビと、それぞれの家庭を持って子育て真っ最中です。
 

 初産直後、まだあどけなさが残るハナ(ニャニャ)1歳

この姉妹、揃って子育て上手、子だくさん。さすがゴッドマザーの最初の娘達ですね。2018年にはたぶん1歳のまだ可憐なハナが、どこからか庭を横切って、初めて産んだ子供達を、人のいるところまで見せに来たそうです。

その子達は兄弟で「びび」「ちび」と名付けられ、スタッフさんの元へと巣立って行きました。そして大きく育ちました。当時の可愛い写真をたくさんいただいていますので、どうぞご覧ください。顔出しもOK!!という溺愛ぶりですね💛


 庭からひょっこり出てきたびびちゃん。


花月猫にロシアンブルー的なブルーグレーの血が入っているのはビビからの遺伝です。ジジが2020年秋に産んで奇跡的に助けていただいた「花ちゃん」もグレーでした。ハナ(ニャニャ)の子「びび」もグレーですね。先日巣立った「トム(むぎ)ちゃん」、ビビの子ゾロの子供(ビビの孫)もきれいなグレーでした。花月猫ちゃん達のルーツは血統書付き猫だったのではと想像されます。



今、コロナ籠りで猫を飼う方が増えているようですね。血統書付きの猫ちゃんも、もちろん可愛いのですが、保護猫を引き取って飼ってくださる方も多いようです。どうぞよろしくお願いします。

保護猫の多くは・・・元は家猫だったのだと思います。須磨浦公園にも立派な猫がたくさんいて、心温かい有志の皆さまが保護してくださっているようです。外猫が温かい気持ちで保護され、みんなができるだけ幸せになるようにといつも願っています。
外猫や保護猫のルーツは家猫・・・外猫や保護猫を作ったのは、元は私達人間なんです。



花月のお料理(69)~鱧づくしコース

2021-09-04 21:19:02 | 花月のお料理
少し遅くなってしまいましたが鱧のお料理・・・さっぱりした食感、特別な思い出、「夏」というきらびやかな季節感ゆえに、様々な感情を呼び起こす「鱧料理」は、関西で愛される食材です。

既に、淡路島のエピソード等も紹介しましたので、今回は「鱧づくしコース」のお写真をふんだんにお楽しみください。
トップにあげた小鍋用の鱧・・・とても綺麗でしょう!肉厚でジューシー、素材の味が美味しゅうございました。
鱧はお造り、湯引き、天ぷら、鍋などどんな料理でも美味しく味わえますが、「花月」ならではの鱧づくし・・・料理長の美しい盛りつけ、花月の食器等、どうぞご覧くださいませ!!

「伊勢海老と鱧の水品よせ、アワビ添え」
アワビの肝を使ったクリームソースが絶品、夏野菜はシャッキリ、百合根もほっこり、さっぱりしながら濃厚な食感。美味~い!!!!!



「鱧とトマト麩のお椀 じゅんさいと魚素麺入り」
鱧の白とトマト麩の赤、色目が美しい絶品。



「甘海老・鯛・カンパチ・鱧の焼き霜お造り」
焼き霜が特別感!ですが、写真失念💦ごめんなさい。

「鱧の木の芽照り焼き」「鱧の子の水品よせ」
スッキリさっぱり。色、香り、食感、これこそ夏のお料理です。



「鱧の紫蘇揚げ」
揚物もさっぱりとした仕上げ。岩塩でいただきましょう。



「鱧寿司」
この押し寿司、もはや言うことなし!



今回は美食にかまけてしまって写真が酷いのですが、どうかお許しくださいね~。美味しかった~!!!