指輪を拾ったお礼！？

こんにちは、半次郎です。

もう大分前のこと、マンションの駐車場で指輪を拾いました。
大きさからして男物だったろうと思います。

それを管理人に届け、半次郎の名前と部屋番号を伝えておきました。

そのこと自体も、もう忘れかけていましたが、昨日、落とし主の方が菓子折を持って、お礼に来られました。

奥様が来られたのですが、落とされたのはご主人の方で、どこで失くしたのかと、相当、悩んだらしいのです。

大体、指輪を外すシチュエーションを考えると、その先に待っているであろう夫婦喧嘩が想像されます。

ご主人は必死になって探したでしょうし、関係各方面に聞き込み調査をしたことでしょう。

半次郎が拾ったのは、確か、２月上旬のこと。
それから優に三週間以上経っています。
その間のご主人の焦りと奥様の不安、疑心暗鬼を思うと、他人ごとながら涙が出るほどです。

それらが全て氷解し、「なぁ～んだ、マンションの駐車場で落としたんだ～。やっぱりサイズが大きいのはダメだね。」などと言って、今までの冷え切った空気が暖かくなっていったであろうことが、リアルに想像出来ます。

何より、お礼に来られた奥様の晴れやかなお顔が、疑いの晴れた清々しい顔に見えましたから…。

虎屋の羊羹２本に、その喜びようが現れているような気がしました。

世の男性諸氏は、自分の指輪を決して失くさないよう、取り扱いには十分に注意しましょう。

それにしても、さぞホッとしたことでしょうね、ご主人は。

from 半次郎