公共のホールを会場にして音楽会を開催するということは、本番の舞台に見えることからだけでは気づかれない準備が多くあります。学校のクラブ活動で、定期的に開かれる音楽会においても、一定の経験が蓄積されるまでは、当日までの準備に手間取ることが多々あります。演奏する曲を決めたり、司会で話する内容を決めるのは想像がつきますが、専門の業者(舞台スタッフ)と共に舞台を作り上げるには、細部まで細かい打ち合わせが必要になります。舞台裏からの影アナと舞台に出るMCの使い分け、舞台での立ち位置、マイクの種類の選択と使用法、音量調整など、音響の面だけでも様々な打ち合わせ事項が出てきます。照明においては、各出演者の登場のタイミングと暗転の調整、舞台での演出による照明の変化とそのタイミングなど、その準備のために舞台スタッフが事前に行う光の調整には最低でも20~30分かかります。その後、本番通りの動きに合わせて、タイミングや場所の微調整を行う時間が必要になります。今回は光の変化が多い演出部分での打ち合わせと調整に、およそ実時間の倍の時間、約50分ほど必要になりました。しっかりした進行台本が必要なのはいうまでもありません。台本制作にも舞台経験が必要になります。
30秒の心象風景27414・舞台の準備(照明)~音楽会~
https://youtu.be/f2fK6Gyd980