健康と鍼灸マッサージ in キュアーズ長町 season 14 宮城県仙台市太白区長町七丁目にある鍼灸マッサージ治療院

ぴーちゃんによる鍼灸マッサージ雑学と独り言・14年目&食いしん坊な食べ歩き日記とクライミング雑記

子供の鍼って

2008年02月21日 | 鍼灸
ちょっと思い出したことがあります。
以前、保育士をされている患者さんに尋ねられたことなんです。
「小児鍼(小児はり)は、どんな子供にするの?」と、尋ねられました。
ぴーちゃんは、キュアーズ長町へ来院される子供達の症状について、説明しました。
その中で、保育士の患者さんが強く関心を示された症状がありました。
それは、ADHD(注意欠陥他動性障害)や広汎性発達障害の子供に対して行った、小児鍼についての話でした。
ここの、発達障害についての定義・解説は専門の方々に譲るとします。
小児鍼の治療に来院される子供達も、基本的には、他の子供達と訴えている治療対象の症状は変わらないように思うんです。
もちろん、発達障害固有の症状あります。
子供達は一人一人、パーソナリティに富んでいて、個性豊かです。
キーキー言う子、イライラしてる子、落ち着かない子、発語が遅い子、とにかく様々です。
でも、不思議なことに、どの子も小児鍼は好きみたいです。
お母さんの話によると、自分から「行く」と訴えるようなのです。
確かに、小児鍼をしているうちにトロンとなって、眠ってしまうことがしばしばです。
小児鍼治療を続けていくと、キーキー言わなくなったり、、イライラしなくなったり、落ち着きが出てきたり、、不明瞭ながらも言葉が出てきたりと、これまた様々です。
子供達の中で、「何か」が良い方向に向かっているんだろうなとは思います。
症状の何かは改善していきます。
でも、この「何か」には子供達一人一人の個体差というか、個人差があって、「絶対、こうなります」と保証できるものでもないんです。
「何か」が改善されるまでに要する期間も、改善される程度も、正直なところ、予測が全くつきません。
もしかすると、普通に何もしなくても発達して行く上で、自然に改善していくものなのかも知れません。
パーソナリティでもあるので、他の子供と比較しても、何の意味も持ちませんしね。
東洋医学的な、「自然治癒力」とも違う感じがします。
ぴーちゃんとしては、「少しでも、何かがでも改善するなら」と思って治療に当たるだけなんですけどね。
保育士の患者さんは、「子供に鍼」というだけでも驚きだったようですが、「発達障害の子供に鍼」と聞いて、さらに驚いておられました。
そうですよねー。一般的には「こども」と「鍼」は結びつきませんよねー。
もっともっと、小児の鍼について話さなければと思った、ぴーちゃんなのでした。
今日はここまで。