健康と鍼灸マッサージ in キュアーズ長町 season 14 宮城県仙台市太白区長町七丁目にある鍼灸マッサージ治療院

ぴーちゃんによる鍼灸マッサージ雑学と独り言・14年目&食いしん坊な食べ歩き日記とクライミング雑記

不妊症の鍼灸治療について

2008年04月16日 | 鍼灸
こんにちは。ぴーちゃんです。
今日は鍼灸治療についての話題です。
以前、キュアーズ長町にも不妊症治療を希望されて来院される患者さんがおられます。という記事を書きました。
全開の記事では、不妊症に悩まれておられる患者さんに対して、キュアーズ長町ではどのように治療をさせて頂いているのか、「治療に取り組む姿勢」のようなところを書きました。
ちょっと抽象的だったかな?と感じています。
患者さんの状態は、お一人、お一人、それぞれ異なります。
ですので、漠然とした内容になってしまったのかも知れません。
不妊症で悩まれている期間も、症状の軽重も、産婦人科など医療機関で受けておられる治療法も様々です。
高度生殖医療としての人工授精や体外受精を受けておられる方、漢方薬を処方してもらっておられる方、鍼灸治療や按摩マッサージによる治療を受けておられる方など、本当に様々です。
今回は、ぴーちゃんがさせて頂いている鍼灸治療について、ちょっとだけ具体的に書いてみたいと思います。
まずは、患者さんから初診時に、これまでの経過や。受けてこられた治療などについて伺わせて頂きます。
基礎体温表などを記録されておられる場合は参考にさせて頂きながら、お話を伺わせて頂きます。
続いて、体の状態を診させて頂きます。
ベッドに横になってもらい、脈の状態を診させて頂きます。
「脈」は、両方の手首を診ます。
これは、現代医学的な「脈拍」を診ているだけではなく、東洋医学的に体の状態を判断するための診察法の一つなのです。
続いて、「腹診」という、お腹の状態を診させて頂きます。
これも、現代医学的な腹診だけでなく、東洋医学的な観点から五臓六腑の状態を診て、体の状態を判断します。
続いて、体の全体的な状態を診させていただくために、触診をさせて頂きます。
肌の状態はどうか、リンパの状態はどうか、むくみは有るか、手足の冷えは有るか、硬結(コリ)は有るか、などなど場合によっては全身を触診させて頂きます。
もちろん、うつ伏せになって頚肩、背中、腰の状態も診させて頂きます。
このような東洋医学的・現代医学的な診察法から、患者さんの状態を総合的に判断して、治療に臨みます。
治療法も症状や体の状態、陰陽虚実から、鍼灸や按摩マッサージを組み合わせて行っていきます。
体の状態が、「虚」や「実」に偏りすぎていることが多く見受けられますので、「中庸」に整えるように治療を施していきます。
一例として、手足の「冷え」が強い場合は、治療後に温かくなるのが感じられてきます。
このように、その時、その時の体の状態を診させて頂きながら、少しずつ「赤ちゃん」がおいでになるための準備を整えていきます。
治療に要する時間や期間は、個人差が大きいので、一概に述べるのは難しいです。
鍼灸治療を開始してから半年くらいで整ってくる方もおられますし、2年くらいを要してゆっくり整ってくる方もおられます。
もちろん、妊娠に至る方、妊娠はしたけど残念ながら流産されてしまう方、なかなか妊娠に至らない方など、個人差があります。
出きる限り「子宝」に恵まれるよう、治療をさせて頂いております。
また、キュアーズ長町では治療の際に、患者さんに治療のためにプライベートなお話を伺わせて頂くことから、完全予約でお受け頂いています。
リラックスして治療を受けて頂くためにも、前後の患者さんと出きるだけ重ならないように心がけています。
キュアーズ長町における、不妊症治療について、少し具体的に書いてみました。
不妊症で悩まれておられる患者さんには、一日も早く「コウノトリ」が来てくれることを願っております。
今日はここまで。