毎日通ってもらい、逆子のお灸を三日続けて様子を見ました。
お腹の暖かい感じが出たり、体じゅうぽかぽかして気持ち良い感じが出たり、もちろん赤ちゃんの動きが激しくなったりしましたが、頭が下に来た自覚がありません。
まだ検診まで時間があるので、さらに三日続けることにしました。
「小学校の入学準備で、算数セットにこまごま名前をつけなくちゃならない。」とか、「今は名前シールがあるんですよ。」とか、「広げたセットが下の子供に見つかっておもちゃにされてしまった。」とか、「昔も今も一年生になるって喜ばしいけど大変ですね。」などと話しながら一週間が過ぎました。
とうとう最終日になっても、逆子が治った感じが持てないままでしたが、検診結果を知らせていただくお約束をして、ひとまず終わりとしました。
その後、検診日だと聞いた日も、次の日も電話は鳴りません。
(きっと、うまくいかなかったから、がっかりして連絡も下さらないのだな…。力及ばず申し訳ない。)と、反省していた数日後、明るい声で「治ってました!遅くなって済みません。」と連絡をいただきました。
「灸痕はやがて跡形もなく消えるでしょう。安産をお祈りします。」とお伝えしておきました。
お灸の力がおなかの赤ちゃんに及んだという話です。めでたしめでたし。
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