新橋演舞場 『さらば八月の大地』
そんなに期待していた舞台ではありませんでした。
演出:山田洋次 中村勘九郎が主演ってことでしたが、今ひとつチケットも売れていないし・・って
思いつつでもなんとなく気になって3階席を購入し行ってきました。
これが期待していなかったこともあるいのかもしれませんが、すごっくよかったんです。
最近になく激動でありながらも、その激動の大きな渦の中で生きていた人たちが、映画のように一人一人にスポットが当たったようであり、
主役は中村勘九郎演じた張凌風なのでしょうけれと、彼の周りの人たちすべてが印象にのこりました。
そしてこの舞台は、役者一人一人の個性も魅力を引き出すように当てられる照明があり、舞台となる満州映画協会(満映)撮影所にあてる細かな照明、さらにその撮影所や人を照らしているであろう太陽、昇る朝日だったり、沈む夕日だったり、日の落ちた夜であったり、町のなかの明かりが映画の一場面のようであり、山田洋次監督の映画作品が舞台に現れてきたかのよう。
芝居は、日本の敗戦により満州映画協会(満映)撮影所も、終わりをむかえそこで働いていた青年達も解散。別れを告げるものの張凌風は、また新たな明日にむかってカメラをとると、舞台結末がなにせいい
って、最初に結末をいうのもなんですが、中国に日本がつくった満州という国。そこにできた満州映画協会撮影所がこの舞台。
数多くの映画をつくっていたものの、時とともに、衰退してきていた終戦の前年。
そこに助監督として働く張凌風(勘九郎)。撮影現場にやってきた撮影助手の池田五郎(今井翼)の態度に、早々ぶつかる張凌風。
一方彼の彼女(?)陳美雨(檀れい)をヒロインにして映画をとる日本人監督もかなりの横暴ぶり。
満州人のための映画をつくるといって作っていた作品を監督の感覚でどんどん脚本を作り直してしまう。そのため脚本家である王国慶(田中壮太郎)とぶつかる。
日本人と中国人の感覚の違いからぶつかることもあるのだけれど、それ以上に日本人と中国人との差別は、大きかった。
だかそれでも映画を作りたい一心で働く張凌風は、ぶつかる日本人監督と中国人脚本家の間をとりもつ
最初は気の合わなかった張凌風と池田五郎も、映画を通していつしかそれぞれの気持ちがわかっていく。
一方、李香蘭のようなスターになりたい陳美雨の気持ちは、張凌風から離れていく。
映画作りの仕事が進む中、不吉な戦争の行方。
日本軍の敗戦。満州を捨てていく日本政府。
満映で働いていた者それぞれ不安を抱え、結婚し、そこに残る者もいるものの、日本に帰る者あれば、そこをはなれる中国人も。
撮影所にのこる張凌風と日本に帰る池田五郎。
さらば満州映画協会撮影所!
それを池田五郎、「さらば八月の大地」と。
涙を誘うドラマながら、最後、再び日の昇る大地にむけてガメラをまわす張凌風。
派手さはまったくありません。刺激もけっしてありません。
じわじわくる舞台です。
ジャニーズで踊りが上手という今井翼さんですが、俳優今井翼!!渋いいい役。
歌舞伎役者というより、小劇団でいい味だしているかのような勘九郎さん。
田中壮太郎さんも・・・。
さらに渋さでさすが大御所木場勝己さん・・・そのほか、みなさんとにかくいいです。
脚本もいいんだろうなあ・・と。
戦後の日本。悲しい世界があったものの今にないエネルギーが人間を輝かせていたような。
人と人とが、悲しんだり、ぶつかったり、喜びあったり、ドラマの魅力感じさせていただきました。
じわっとしながら、劇場をでて行きによったスタバでかえりにオカワリすると店員さんから、
「(演舞場)帰りですか?」って声をかけられ、思わず感想を述べていた私です。
そんなに期待していた舞台ではありませんでした。
演出:山田洋次 中村勘九郎が主演ってことでしたが、今ひとつチケットも売れていないし・・って
思いつつでもなんとなく気になって3階席を購入し行ってきました。
これが期待していなかったこともあるいのかもしれませんが、すごっくよかったんです。
最近になく激動でありながらも、その激動の大きな渦の中で生きていた人たちが、映画のように一人一人にスポットが当たったようであり、
主役は中村勘九郎演じた張凌風なのでしょうけれと、彼の周りの人たちすべてが印象にのこりました。
そしてこの舞台は、役者一人一人の個性も魅力を引き出すように当てられる照明があり、舞台となる満州映画協会(満映)撮影所にあてる細かな照明、さらにその撮影所や人を照らしているであろう太陽、昇る朝日だったり、沈む夕日だったり、日の落ちた夜であったり、町のなかの明かりが映画の一場面のようであり、山田洋次監督の映画作品が舞台に現れてきたかのよう。
芝居は、日本の敗戦により満州映画協会(満映)撮影所も、終わりをむかえそこで働いていた青年達も解散。別れを告げるものの張凌風は、また新たな明日にむかってカメラをとると、舞台結末がなにせいい
って、最初に結末をいうのもなんですが、中国に日本がつくった満州という国。そこにできた満州映画協会撮影所がこの舞台。
数多くの映画をつくっていたものの、時とともに、衰退してきていた終戦の前年。
そこに助監督として働く張凌風(勘九郎)。撮影現場にやってきた撮影助手の池田五郎(今井翼)の態度に、早々ぶつかる張凌風。
一方彼の彼女(?)陳美雨(檀れい)をヒロインにして映画をとる日本人監督もかなりの横暴ぶり。
満州人のための映画をつくるといって作っていた作品を監督の感覚でどんどん脚本を作り直してしまう。そのため脚本家である王国慶(田中壮太郎)とぶつかる。
日本人と中国人の感覚の違いからぶつかることもあるのだけれど、それ以上に日本人と中国人との差別は、大きかった。
だかそれでも映画を作りたい一心で働く張凌風は、ぶつかる日本人監督と中国人脚本家の間をとりもつ
最初は気の合わなかった張凌風と池田五郎も、映画を通していつしかそれぞれの気持ちがわかっていく。
一方、李香蘭のようなスターになりたい陳美雨の気持ちは、張凌風から離れていく。
映画作りの仕事が進む中、不吉な戦争の行方。
日本軍の敗戦。満州を捨てていく日本政府。
満映で働いていた者それぞれ不安を抱え、結婚し、そこに残る者もいるものの、日本に帰る者あれば、そこをはなれる中国人も。
撮影所にのこる張凌風と日本に帰る池田五郎。
さらば満州映画協会撮影所!
それを池田五郎、「さらば八月の大地」と。
涙を誘うドラマながら、最後、再び日の昇る大地にむけてガメラをまわす張凌風。
派手さはまったくありません。刺激もけっしてありません。
じわじわくる舞台です。
ジャニーズで踊りが上手という今井翼さんですが、俳優今井翼!!渋いいい役。
歌舞伎役者というより、小劇団でいい味だしているかのような勘九郎さん。
田中壮太郎さんも・・・。
さらに渋さでさすが大御所木場勝己さん・・・そのほか、みなさんとにかくいいです。
脚本もいいんだろうなあ・・と。
戦後の日本。悲しい世界があったものの今にないエネルギーが人間を輝かせていたような。
人と人とが、悲しんだり、ぶつかったり、喜びあったり、ドラマの魅力感じさせていただきました。
じわっとしながら、劇場をでて行きによったスタバでかえりにオカワリすると店員さんから、
「(演舞場)帰りですか?」って声をかけられ、思わず感想を述べていた私です。
笑って泣いて そしてぎゅっと心の中に抱きしめていたい想いとか感じながら劇場を後にしました。
集客に苦労していたようですが 内容はいいのに価格設定が高すぎたんじゃないかな~と思いました。
勘三郎と同じトーンの台詞の言い方と思った前後どちらかで「大切な人を亡くした人も・・・」という木場さんの台詞で
照明もステキでしたよね~。ケチらないで前半でも観ておけばよかったな~と若干の後悔も
新国立あたりでもう少しお安い値段で再演してくれたらな~~という感じです。
でもそれが舞台の実態なのかな?って
価格も3階Bは3000円してないのに売れていませんでしたから
どうしても大劇場での上演は、うまい下手に関わらず人気のある人を出演させたり、演出家頼ったり・・・難しいですね
最近は、それが見え見えだったりすることに、いや気がさしてきています。
でもほんと!!安かったら今回の舞台はもっと見に行く人がいただろうに・・・って思いますわ
出演者からしても6000円が1等だったらリピーターもいっぱいになったのでは?と勝手に思っています