花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

ロスト・イン・ヨンカーズ

2013年12月17日 | 芝居
パルコ劇場40周年を記念して、三谷幸喜×ニール・サイモン
ってかかれていた『ロスト・イン・ヨンカーズ』(Lost in Yonkers)

気になっていたんですよね。
三谷幸喜っていえば日本のウェルメイドプレイの代表っていわれ
その三谷幸喜が、つくった劇団名「東京サンシャイン・ボーイズ」はニール・サイモンの代表作「サンシャイン・ボーイズ」に由来してるってことだし、
ウェルメイドプレイとして現代の劇作家っていうとニール・サイモンがあがるでしょう。
それをまさに「三谷幸喜×ニール・サイモン」って掲げた『ロスト・イン・ヨンカーズ』

ニール・サイモンの作品ってこれまでもみてますけど、かなり好きなんですよね。
三谷幸喜では、はじめて見ました。
ニール・サイモンっていうとなんとなく青井陽治さんの名前が頭に浮かぶ私ですが。

今回東京でなく神奈川芸術劇場でも上演があるってことで、こちらのチケットを購入しました。
神奈川芸術劇場舞台が、見やすい劇場でイスもパルコ劇場よりこっち!!というかんじで。


『ロスト・イン・ヨンカーズ』(Lost in Yonkers)は、1990年12月31日にウィンストン・セーラムの舞台芸術センターにて初演後、1991年2月21日よりブロードウェイに移り780回におよぶ上演が行われたそうです。ピューリッツァー賞やトニー賞を受賞した作品でもあるそうな。

今回上演台本・ 演出: 三谷幸喜
出演: 中谷美紀 松岡昌宏 小林隆 浅利陽介入江甚儀 長野里美 草笛光子

中谷美紀さんが演じるヒロインのベラ。見ていて初め野村萬斎が主演した「ベッジ・パードン」に出てきたヒロインベッジの深津絵里に似てるなあ。同じ三谷幸喜作・演出だったからなのかなあ?
と最初「ベッジ・パードン」も中谷美紀さんだったけか?って。
ちょっと高音をキツくして早口でしゃべるまくる。さらにちょっと知的障害がある。
でもそんな彼女達が物語のキーパーソン。「ベッジ・パードン」は、タイトル・ロールでもありましたけど。

そんな印象を受けながらも個々に登場してくる人物の面白さは、出演者の力量もあるのでしょうけれど
演出の巧さ!を感じました。

厳格で人を寄せ付けず、そして決して笑わない母ミセス・カーニッツ の草笛光子さんが、ほろり見せる姿は、それまでのおっかない婆様にジーンと気持ち持って行かれました。
そんな母親に育て立てられた兄弟たち。ひょうひょうとし、家族を愛する長男エディ。優しすぎて今は亡き妻の為に借金だらけ。彼は息子二人を祖母にあずけ借金返済のために出稼ぎにでる。
そんなエディに小林隆。その息子ジェイとアーティに浅利陽介と入江甚儀。
エディには弟がいてそれが松岡昌宏のルイ。
ルイは、優さを見せなくなったの母しか知らない。一人でもとにかく生きろ!!なにをしても生きろ!という教育のもと今では危ないことに手を染めて生活をしている。
そしてもう一人幼少時代に母に植えつけられたトラウマのせいで、喋っているうちに過呼吸になってしまう長女のガートを長野里美酸が演じていた。

それぞれが生きる為に一生懸命ではあるのだ。だだそこには、一般的な常識から見たら??ということでさえも。笑いがあって、涙さえもそそりそれが最後にジーンと心にくる家族の物語。
三谷幸喜×ニール・サイモンさすが感があった。

見てよかったな。って作品。

ちょっぴりばかり「ベッジ・パードン」に運びがにてるって改めておもちゃったんだけど。


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